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その時の天気、気持ちで弾く曲決めるの ニューヨーク在住のシンガーソングライターでピアニストの矢野顕子が2月4日、市内ダウンタウンの「ジョーズ・パブ」で2年ぶりのソロ、弾き語りコンサートを行う。 昨年はレコードデビュー30周年で小田和正、井上陽水らとアルバム「はじめてのやのあきこ」でで共演、また「フジ・ロックフェスティバル」「ライジング・サン・フェスティバル」に出演するなど日本サイドでの仕事が圧倒的に多かった。プライベートでは音楽家・坂本龍一との協議離婚が成立するなど話題もまいた。 ◇ 2年ぶりのニューヨークでのコンサートに「ワクワクしている」という。午後7時半から1時間ほどのコンサートだが「その時の天気、気持ち、何食べたかで、弾く曲を決めるの」。いかにも矢野顕子的な発想だ。 5年前のコンサートの時は大雪に見舞われ、マンハッタンの多くの店はクローズした。しかし、「私は、コンサートをキャンセルしたことがないんです」と予定通り行ったがベースの人がニュージャージーに住んでいて来れなかった。結局マンハッタンのホテルに泊まっていたドラマーと2人でやった苦い経験がある。 「でも、日本人のお客さんが何人も来てくれました」と当時を懐かしむ。「今年の冬は暖かいからもうそんなことないわね」と笑った。 この30年間ひたすら歌い、ピアノを弾き、作曲してきた。「少しはよくなってきているのかな?」と口元を緩める。 81年にカネボウ化粧品のCMソングだった「春咲小紅」が大ヒット、独特の高い声は若い女性を魅了した。その後ピアノ一台あればどこへでもライブに出向く「出前コンサート」をスタート、全国のファンを獲得した。時々、当時ニューウェーブミュージックの最先端を行っていたYMO(イエロー・マジック・オーケストラ)のワールドツアーにも参加、その存在感を見せつけた。 今でも日本のコンサートにはデビュー時代のファンがついている。「親子で来てくださいますよ。そんな年になりました」と微笑むが、ほとんど風貌はデビュー当時と変わらない。相変わらずCMソングのリクエストが多い。「CMの仕事はなかば職人芸かな。長いことやっていれば」。 3歳からピアノを始め、一度も「やめたい」と思ったことはないそうだ。また、16歳からジャズセッションに出て稼いでいたため「音楽以外の仕事でお金を稼いだことがない」という。 久しぶりのニューヨークでの活動。「時間があればニューヨークでもリ歌いたいんですけど。時間って自分で作んないとね」といたずらっぽく笑った。(吉澤信政記者) 矢野顕子コンサート 日時:2月4日(日曜日) 時間:午後7時30分開演 場所:Joe's Pub@The Public Theater 425 Lafayette St., (4丁目とAstor Placeの間) 料金:27ドル Box office:212-967-7555