お特な割り引きクーポン。
プリントアウトして
お店に持って行こう!

よみタイムVol.87 4月18日号
イベント情報






 連載コラム
 [医療]
 先生おしえて!

 [スポーツ]
 ゴルフ・レッスン

 NY近郊ゴルフ場ガイド


 [インタビュー]
 人・出会い
 WHO
 ジャポニズム
 有名人@NY

 [過去の特集記事]

 よみタイムについて
 
よみタイムVol.87 4月18日発行号
米大リーグ・ロイヤルズ
春の珍事ではない
ヒルマン監督の采配光る

 ア・リーグ中地区で4年連続最下位だった弱小チーム、カンザスシティー・ロイヤルズが好調なスタートをきった。今季は日本ハム・ファイターズで指揮をとっていたトレイ・ヒルマン監督(45)が就任。思い切った「日本流」野球を生かし、開幕から3連勝。選手も伸び伸びプレー。何がロイヤルズを変革させたのか?。「今季のロイヤルズは手強いよ」ヤンキースのジラルディ監督も「要注意チーム」に加えた。               (吉澤信政記者)
ヒルマン監督の采配光る
 4月9日、カンザスシティーで行われたロイヤルズ対ヤンキースのゲームは興味深かった。先発のザック・グレインキーが8回まで6安打完封。打線も相手捕手のポサダが肩を痛めていることを知ると、積極的に盗塁を仕掛けて5盗塁と持ち味の機動力を発揮して試合の主導権を握った。
 まさにヒルマン監督が日本ハム監督時代の「抜け目のない野球」だった。
1点にこだわり、高校野球並みに犠打、盗塁を重視して2度もリーグチャンピオンに仕上げた。
 「うちの持ち味は全員野球。日ハム時代と変わらないよ」と豪語する。
 確かに、ロイヤルズの昨年の打線は本塁打がリーグ最低の102本、打率も2割6分1厘でリーグの下から4番目と「マイナーチーム以下」と揶揄されていた。しかし、ヒルマン監督になってからキャンプで弱点だった守備、走塁を徹底的に鍛え「確実に1点を取れる野球、守って走れる野球」に変身させた。
 また、投手陣も昨年新人ながらチーム最多の12勝したバニスター、同じく新人で17セーブしたソリア、ベテランのメッシュ、将来性豊かな中堅のグレインキーと計算できる陣容が整ってきた。バニスターはかつてマリナーズでプレーしていたフロイド・バニスターを父親に持つ。06年メッツでプレーしたがケガで戦列を離れ、ロイヤルズにトレードされた。しかし、重い速球とチェンジアップを武器に昨年台頭してきた。首脳陣も「近い将来リーグを代表する投手」と太鼓判を押す。
 ヒルマン監督はシーズン前「バニスター、グレインキー、メッシュで40勝はできる」と自信をもって話していた。
 日本ハム時代、最初は大型打線を狙っていたが故障者が多く「つなぎの野球」に修正した。「メジャーから来た監督が細かすぎる」などと陰口を叩かれたが、「今のコマでは仕方がない」と自らの野球理念を曲げようとはしなかった。その結果、2年連続チームをリーグ優勝に導いた。選手の適材適所を見分ける手腕は高く評価されている。
 今季は日本のロッテから中継ぎで薮田、元ドジャースのエースだった野茂を迎え、再生させようとしている。ロイヤルズにはまだ実力が伴わないマイナーな選手が多いが「ヒルマン・マジック」がかかれば、とんでもない成績を残すかも知れない。
トレイ・ヒルマン監督■現役時代はメジャーリーグでの選手経験は無かったが、マイナーリーグで11年間監督経験を積む。ヤンキースのジーターともマイナー時代を過した。03年より5年間に渡り北海道日本ハムファイターズの監督を務め06、07年と連続リーグ優勝に導いている。06年には日本シリーズでも勝っている。08年からロイヤルズの監督に就任。