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ソーホーにある京都の小物・物産を扱う「きてや」で5日から20日(日)まで「羽裏:近代日本の雄弁なメディア」展が開催されている。オープニングの5日、10日、13日の3日間、日本語、英語、スペイン語、韓国語と4か国語を使って「羽裏は隠れたニュースだった」と題するギャラリートークが行われた。 この羽裏展は「きてや」と京都の友禅染の老舗(株)岡重(おかじゅう)さらにコロンビア大学ティーチャーズカレッジの共催で実現したもの。当日はキュレーターとしてコロンビア大学の大高幸(みゆき)氏と(株)岡重社長の岡島重雄氏の2人が講師を務め、多くの参加者を前に、羽裏(はうら=羽織の裏地)が近代日本において、日本の伝統的な美意識である「粋(いき)」を体現したものであると同時に、明治・大正という新時代への人々の好奇心と夢を、羽織の外側でなく内側に、さりげなくしかし大胆に表現したものであったなどと分かりやすく解説した。 羽裏は、松竹梅などの伝統的な吉祥柄に加えてタペストリー、絵はがき、旗、トランプ、薔薇に代表される洋花など、日本に新しくもたらされ、珍しさゆえに人々の関心の的になった多種多様なものがデザイン化されたという。世相を反映するという役割の通り、戦争プロパガンダのモチーフまで登場したほどだ。 参加したアメリカ人からも質問が活発に出るなど、予定時間を超えるほど活気にあふれるレクチャーとなった。「きてや」の飯田景子代表は「店舗スペースを有効に使って今後も京都の物産・日本文化の紹介を折にふれて開催していきたい」と話していた。(塩) 「きてや」 464 Broome St. www.kiteyany.com 212-219-7505