2017年07月07日号 Vol.305

最新邦画に見る日本映画界の多様性
オダギリジョー、韓英恵、サヘル・ローズ他来場!
「ジャパン・カッツ!」


「忍びの国」© 2017 MUMON Film Partners


「オーバー・フェンス」© 2016 "Over the Fence" Production Committee


「この世界の片隅に」© Shout! Factory Films


「ねこあつめの家」© 2017 Hit-Point/"Neko Atsume House" Production Committee


ジャパン・ソサエティー(JS)が主催する夏の恒例映画祭「ジャパン・カッツ!」が、7月13日(木)から23日(日)まで開催される。最新ヒット作品から注目のインディーズ、ドキュメンタリー、実験映像、短編、歴代名作のリマスター版など、長編28作品と短編6作品を一挙に上映。国境を超えた国際共同製作、外国作品の原作、LGBTQ、女性監督、第二次世界大戦中の歴史的な出来事を扱った作品など、さまざまなジャンル、幅広い年齢層を対象としたラインナップで、今日の日本映画界の多様性を映し出す。全作英語字幕付き。

オープニングは、中村義洋監督の「忍びの国」。和田竜の同名小説を映画化したもので、戦国時代に起きた織田軍と伊賀忍者との大合戦・天正伊賀の乱を題材にしたアクション時代劇。天下統一を目前にした織田信長が唯一、攻めなかった伊賀の国。そこには人でなしの忍者衆が暮らしていた。伊賀最強の忍者・無門(大野智)は、天下無敵の腕を持ちながらも普段は怠け者。妻・お国(石原さとみ)の尻に敷かれる毎日を過ごしていた。そんなある日、織田信長の息子・信雄が軍勢を束ねて伊賀に侵攻。忍びの軍団は、人知を超えた秘策を駆使し、織田軍に立ち向かった。
当日は、中村監督が来場、舞台挨拶と質疑応答が予定されている。上映後は、オープニングナイト・パーティーも開催。

山下敦弘監督の「オーバー・フェンス」は、佐藤泰志の芥川賞候補作となった同名短編小説を映画化。原作者自身の職業訓練校での実体験がベースで、出演はオダギリジョー、蒼井優、松田翔太など。生きることに不器用な男女が、互いに吸引と反発を繰り返す愛の物語。
当日は、オダギリジョーによる舞台挨拶と質疑応答に加え、日本映画界に貢献する監督や俳優の功績を称える「 カット・アバブ」賞授賞式が開催、今年はオダギリに贈られる。
授賞式・上映後には「ホームラン!パーティー」も開催。

クロージングは、片渕須直監督の「この世界の片隅に」。こうの史代の同名漫画をアニメ映画化。昭和19年、故郷の広島市江波から呉に18歳で嫁いできたすず。第二次世界大戦により物資が不足するものの、工夫を凝らして生活していた。やがて日本海軍の拠点である呉は空襲の標的となり、すずは右手を失う。それでも前を向いて生きようとするすず。そして昭和20年8月6日、広島に原爆が投下される。
当日は、真木太郎プロデューサーによる舞台挨拶と質疑応答が予定されている。

その他、捕鯨問題を取り上げた「おクジラさま~ふたつの正義の物語」(佐々木芽生監督)、大ヒットしたスマホアプリ「ねこあつめ」を実写化した「ねこあつめの家」(蔵方政俊監督)、トゥーリーレイク強制収容所で起きた日系アメリカ人による抗議活動を題材にした「Resistance at Tule Lake」(コンラッド・アデラー監督)、韓英恵とサヘル・ローズが共演した「西北西」(中村拓朗監督)など話題作多数。
全作品リスト・詳細は、JSウェブサイト(別記)で。

JAPAN CUTS
■7月13日(木)〜23日(日)
■会場:Japan Society
 333 E. 47th St.
■一般$14、学生/シニア$11、JS会員$10
■特別割引:5作品以上購入で各$2引き
 ※「忍びの国」「オーバー・フェンス」は割引適用なし
■オール・アクセス・パス:
 一般$330、学生/シニア$243、JS会員$214
www.japansociety.org

○忍びの国:7月13日(木)7pm
○オーバー・フェンス:7月20日(木)7pm
 上記2作品はアフター・パーティー有り
 特別料金:一般$20、会員$16
 (ワイン/ビール飲み放題、おつまみ付き)

○おクジラさま〜ふたつの正義の物語:7月15日(土)7pm
○ねこあつめの家:7月16日(日)12pm
○Resistance at Tule Lake:7月19日(水)6:30pm
○西北西:7月22日(土)4:15pm
○この世界の片隅に:7月23日(日)7:15pm



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