2017年09月08日号 Vol.309

巨匠から新進気鋭の作品まで
日本から黒沢監督「散歩する侵略者」
「ニューヨーク・フィルム・フェスティバル」


Last Flag Flying, Courtesy Amazon Studios


Wonderstruck, Courtesy Amazon Studios, Photo by Mary Cybulski


Wonder Wheel, Courtesy Amazon Studios


Before We Vanish, ©2017 BEFORE WE VANISH FILM PARTNERS


今年で55回目を迎える「ニューヨーク・フィルム・フェスティバル」(主催:フィルム・ソサエティ・オブ・リンカーン・センター)が、9月28日(木)から10月15日(日)まで開催される。巨匠から新進気鋭の監督作品、ドキュメンタリー、短編、リバイバルなどラインナップは幅広く、世界各国から芸術性の高い映画に焦点を当てる。

今年の「メイン・スレイト」は25本。
オープニングは、リチャード・リンクレイター監督の「Last Flag Flying」。ダリル・ポニックサンの原作「The Last Detail」(さらば冬のかもめ)の続編となる同名小説を映画化。海軍退役軍人のドックは、イラク戦争で戦死した息子を連れて帰るため、ベトナム戦争時代の退役軍人仲間、サルとミューラーに「一緒についてきて欲しい」と頼む。30年ぶりに再会した3人の旅が始まる。
センターピースは、トッド・ヘインズ監督の「Wonderstruck」。1977年、耳が聞こえない少年ベンは、母親が交通事故で死亡したことで、会ったことがない父親を探しにニューヨークへ向かう。一方、その半世紀前の1927年、NJのホーボーケンに住む耳が聞こえない12歳の少女ローズは、大都会に憧れ映画スターに会えることを夢見てニューヨークへ向かった。時を隔てた2つの冒険が、やがて重なり合う。
クロージングは、ウッディ・アレン監督の「Wonder Wheel」。時代は1950年代、コニーアイランドの遊園地が舞台。回転木馬のオペレーターとして働く男と妻の元に、疎遠だった娘が訪ねてくる。80歳を過ぎても勢力的に制作し続けるアレン監督の最新作。

日本から、黒沢清監督の「散歩する侵略者」。行方不明の夫が記憶喪失となって戻ってきた。別人の様な夫に戸惑う妻。ある日、彼は「俺さ、本当は宇宙人なんだ」と告げる。その目的は地球侵略だった。

88歳のアニエス・ヴァルダ監督と、33歳の写真家JRによるドキュメンタリー「Faces Places」=表紙写真=。車に乗ってフランスの田舎を旅する2人。JRは出会った人々を撮影し、彼らの肖像を壁へと残していく。

俳優ロバート・ミッチャム(1917〜97)を追悼して、彼が出演した作品24本を上映する「Robert Mitchum Retrospective」も開催される。
全作品リストは、オフィシャルサイトで確認を。

55th New York Film Festival(NYFF55)
■9月28日(木)〜10月15日(日)
■会場:作品により異なる
@Alice Tully Hall:1941 Broadway
AWalter Reade Theater:165 W. 65th St.
■メイン・スレイト&特別イベント
 一般$25、メンバー/学生$20
■オープニングナイト
 一般$100、メンバー/学生$75
■センターピース・クロージング
 一般$75、メンバー/学生$80
■上記以外のプログラム
 一般$15、メンバー/学生$10
www.filmlinc.org/nyff2017

○Last Flag Flying:9/28
○Wonderstruck:10/7
○Wonder Wheel:10/14
○Before We Vanish(散歩する侵略者):9/30、10/1
○Faces Places:10/1、10/2 


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