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よみタイムVol.73 9月21日号
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よみタイムVol.73 9月21日発行号
BCネットワークの「乳がん啓蒙セミナー」
高まる在米日本女性の罹患率
日進月歩する検診、治療方法
大きながんも抗がん剤で治療可

乳がんについて講演する聖路加国際病院の中村清吾医師

左から仲本NY総領事館医務官、BCネットワークの山本代表、櫻井大使夫人、ボランティアで司会を務めた久下アナウンサー、櫻井大使

 「ヤングジャパニーズ乳がんネットワーク」、通称「BCネットワーク」(山本眞基子代表)が、第2回「乳がん早期発見啓蒙セミナー」(共催・在ニューヨーク日本国総領事館)を9月9日、総領事館公邸で開催した。
 山本代表があいさつで、「日本国内だけでなく、アメリカ在住の日本人女性の乳がん罹患率が上がっており、このセミナーが早期発見のための啓蒙になることを願う」と話した。
 今年のメインスピーカーは、聖路加国際病院ブレストセンター長、乳腺外科部長の中村清吾医師。乳がんの歴史から、最新の乳がん治療まで、スライドで画像やグラフを見せながら、分かりやすく説明した。
 まず、最新の検査法であるMRI(磁気共鳴画像)とマモグラムX線撮影の大きな違いについて。35歳未満の女性は、乳腺が発達して組織がち密なために、腫瘍と周辺組織との差を映し出すマモグラムでは、その差がはっきり出ないが、MRIではくっきりと腫瘍の大きさや形が浮き彫りになることを、スライド写真で説明された。
 最近の治療の傾向として、大きな乳がんが、手術をせずに、抗がん剤による温存療法で20%の患者にがんが消えることが分かっているなど画期的な報告もあった。
 「世界の女性のがんを見ると、どの国を見ても乳がんがトップです。例外は、スイス(皮膚がん)と中国(肺がん)の2か国だけ」。国別統計のグラフをよく見ると、日本は1位の乳がんと2位の胃がんではそれほど患者数に差がないが、同じ日本人でもハワイ、LAに住んでいる女性のグラフを見ると、1位の乳がんが圧倒的に2位を引き離している。
 これらの理由として「女性ホルモンを促すような食事が影響しているのではないか」と中村先生は話す。
 化学療法については、最近は日米の取り組み方が変わってきているという話があった。日本は化学療法をするかどうかは、リスクカテゴリーによって判断されるが、アメリカでは1センチを超える浸潤がんであれば必ず行われていた。現在はこの2つが互いに歩み寄っているという。
 質疑応答の後は、櫻井大使夫人に続いて、共催団体である在ニューヨーク日本国総領事館の仲本光一医務官があいさつをして幕を閉じた。
     ◇
 BCネットワークは、30代で乳がんを体験した山本代表らが発起人となり、05年12月に設立された。
 「仕事を持ち、子育てに多忙な年代に乳がんになると、海外での医療システムの違いや言葉の問題など、様々な悩みを抱え、キャリアや子どもの問題も抱えながら、病気に立ち向かっていかなければなりません」と山本さんは自らの闘病体験を振り返る。
 BCネットワークの主な活動は@経験者による乳がん治療や医療機関の情報提供A子育てをしながら治療を受ける患者への情報提供と家族への心のサポートB乳がん治療後に出産を考えている人に、医療情報を提供。

Young Japanese Breast Cancer Network
山本眞基子代表
P.O. Box 675
Short Hills, NJ 07078
TEL: 201-400-9629
Email: amibcnetwork@msn.com
http://bcnetwork.info