2018年2月9日号 Vol.319

佐賀県が誇る有田焼の新ブランド
ニューヨークに進出


煖エ総領事・大使(中央)、福地佐賀県産業労働部課長(前列左から3人目)、木下ばってん会会長(右から3人目)らと記念撮影する各ブランドの代表ら


400年以上の長い歴史を誇る日本初の磁器「有田焼」の8つの企業が、新たな1ページを切り開くため、2月4日から7日まで、ニューヨークのジャビッツ・センターで行われた北米最大規模のライフスタイル・ギフト関連見本市「NY NOW」に初出展を果たした。今回の出展は、佐賀県主催のもと行われている「佐賀県米国市場開拓推進事業」(別名「∞ARITA」)の一環。参加企業は1年の市場調査を終え、アメリカ市場をターゲットにした新ブランドを立ち上げ、有田焼の販路開拓への第一歩を踏み出した。
また、2月9日(木)には、ニューヨーク・デビューを記念し日本クラブでレセプションを開催。さらなる発信を行った。

今回出展した8つのブランドは、見本市「NY NOW」を足がかりに、米国市場に焦点を当て、1年かけてブランディング及び商品開発を行った「ニュー有田」と言える自信作。

「有田焼」は、1876年のフィラデルフィア万国博覧会で金賞を受賞。以降、日本の主要輸出品となったが、徐々に下降。今回の海外進出をきっかけに、再び日本の代表的工芸品として認知度アップを目指している。

染付、商品構成など、各社それぞれが個性を打ち出しており、繊細かつ精巧な作り、日本人が他の追随を許さない器用さなどが随所に見られた。日本のものづくり、デザイン、機能性など、評価も上々だ。

今回参加したのは、以下の8ブランド。8月には見本市「NY NOW Summer Market」にも出展を予定している。

Arita Porcelain Lab(アリタポーセリンラボ株式会社)
有田焼の窯元として最大規模のアリタポーセリンラボは創業1804年。200年以上の歴史を誇る「弥左ヱ門窯」の現当主である七代目弥左ヱ門が作り出した、日本のラグジュアリーでモダンなライフスタイルを発信していく有田焼のブランド。

BISHAMON (株式会社貴好人 )
創業2011年。親会社の尾崎陶器は145年の歴史を持つ老舗。有田焼の持つ伝統産業の高い技術力と物づくりのこだわりを世界中の一人でも多くの方に伝えるべく、「使えるインテリア」を提案している。今回は日本の伝統的な柄「毘沙門天」を取り入れたキャニスターと、食卓を彩るプレート類を展開。

HACHI (株式会社大慶)
1879年、森小製陶所として窯元創業。機能や実用性に優れ、素材を活かしたかつてない磁気による、独自性の高いキッチンウェアを自社で開発している企業。今回は直火、オーブン、電子レンジ対応可というオールマイティーな鍋を展開する。

IDA(株式会社ラグジュリアス)
創業2006年。翌年、天然石ジュエリーブランド「KAZUMI/IDA」を立ち上げ、福岡や東京の百貨店、また有田町の自店舗にて定期的に展示会を開催してきました。今回は貴金属と磁器を組み合わせたハイエンドなジュエリーを紹介。

Koransha(株式会社香蘭社)
創業1689年。1879年に法人化した、日本で最も古い和食器のメーカー。1896年には宮内庁御用達の栄誉に浴し、また1876年のアメリカ・フィラデルフィア万国博覧会をはじめ、世界中の博覧会に明治時代から参加してきたパイオニアでもある。

Lin japan(有限会社金照堂)
創業1961年。1900年頃に活躍した現社長の曾祖父である赤絵職人、金子麟蔵は高いデザイン力と技で金照堂の基礎を築いた。彼へのオマージュを込めたブランドが麟(Lin)japanシリーズ。今回はカップからプレートまで、ブランドのテーマである「非日常」で特別なダイニングシーンをつくるための食器。

momoco(株式会社賞美堂本店)
創業1948年。「時代に左右されない美しさ」をテーマに、新しい発見にあふれた価値ある器を世界に紹介します。今回は人間国宝の絵師と、椎名林檎のアルバムデザインを手掛けたことのある若手アーティストとコラボレーションをし、暮らしに寄り添うテディ―ベアと小さな仲間たちを展開。

WA・SA・BI (有限会社伊万里陶芸)
創業1981年。伊万里港に魅せられて始まった有田焼の商社。中でも急須製作に秀でており、日常使いの機・能・美を追求しつつ、見て美しく使って楽しい器を提案。今回は日本のお茶文化を伝えようと、お茶セットを展開。枯山水をイメージしたプレートも紹介する。


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