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よみタイムVol.78 2007年12月7日発行
号掲載
サーカスで年末年始!
従来のサーカスとは全く異なり、オリジナリティー溢れるエンターテイメント集団「シルク・ドゥ・ソレイユ」。彼等は人間の持つ身体能力を極限まで追求したパフォーマンスで、全世界に衝撃と感動を与え続けている。独特のスタイルに基づいたクオリティーの高いショーは創造的でありかつ芸術的。演出のほか衣装や舞台、また照明や音楽に至る全てを融合したトータル・エンターテイメント、それがシルク・ドゥ・ソレイユだ。(文:ケーシー谷口)
Photo
OSA Images
大道芸人がルーツだった
動物はいっさい使わず
太陽のサーカス
大道芸人だったギー・ラリベルテが設立したエンターテイメント集団。「シルク・ドゥ・ソレイユ」とは日本語に訳すと「太陽のサーカス」という意味。ショーのスタイルにはサーカスの伝統様式を取り入れているが、演者としての人間を強調する一方で、動物を使った曲芸などは行わない「ヌーヴォー・シルク(新サーカス)」と呼ばれるもの。体を自在に曲げる軽業や、ジャグリング、力(ちから)業、クラウンや空中ブランコなどがよく登場する。
今日のシルク・ドゥ・ソレイユではテーマによって「アレグリア」「ドラリオン」「キダム」「クーザ」などに分かれて常駐公演・巡回公演を行っている。最近では、全編ビートルズの楽曲で進行する新作「LOVE」をラスベカスで公演。
設立当初のパフォーマーとスタッフは62名。それが今では、40ヵ国からパフォーマー500名以上を含む総勢3,000名を越える一大カンパニーとなった。
ストリート・ パフォーマーたちが集結
カナダ・ケベック州で生まれたシルク・ドゥ・ソレイユは、1984年にストリートパフォーマーたちが集結したことから始まった。87年にはアメリカデビューを果たし、カリフォルニア各地で熱狂的な歓迎を受ける。翌88年、89年にはニューヨーク、ワシントン、マイアミ、シカゴなどで公演。90年代に入り、ロンドン・パリでも公演し、ヨーロッパでも成功を収めている。
また、エミー賞をはじめドラマディスク賞、バンビ賞など100を超える栄誉ある賞を受賞。92年には「ファシナシオン」で日本初公演。
1995年、カナダ・ハリファックスでのG7サミットでは、カナダ政府からの要請を受けて公演を行い、世界から公式に賛辞を得た。その後も世界各地で常駐、巡回公演を行っている。
そして2002年の第74回アカデミー賞授賞式では、30名のアーティストが過去の受賞映画作品のシーンに合わせて、みごとな演技を披露。驚異のパフォーマンスを全世界へ強烈に印象づけたのである。現在も芸術性の高い斬新な演出で世界を魅了している。
創造するクリエイター達
芸術性や創造力を世界中から高く評価されているシルク・ドゥ・ソレイユ。彼等が目指すものは、究極のパフォーマンスのみならず、演出や衣装デザイン、照明、音楽に至る全てを融合したトータル・エンターテイメント。したがって各分野を担当するクリエイター達もまた忘れられない存在だ。
振り付けを担当するのは、数々のショーに携わってきたキャサリン・アーガンボールト。「アイデアを共有することでインスピレーションがわき上がって来る」とチームワークを強調している。
パフォーマーや他のキャラクターが身につけるコスチュームの奇抜なデザインはフランソワ・バーボーによるもの。幻想的に描かれているステージと見事に解け合っている。
オーディエンスの聴覚に訴える音楽もまた重要な役割を担っていることは言うまでもない。コンポーザーはサイモン・シャルパンティエ。ウインタック以外のショーも担当する彼は、本国カナダでも著名なクリエイターだ。
やはり、これらクリエイター達の創造力の融合こそがエンターテイメント集団「シルク・ドゥ・ソレイユ」の人気の秘密だろう。百聞は一見にしかず。
ニューヨーク公演「Wintuk ウィンタック」
[ストーリー] 雪を探し求めて氷河の地へ
今回MSGで上演中のショーは、クリスマス・シーズン向けの新作「Wintuk(ウィンタック)」。おとぎ話にそって進行するショーで、物語の舞台は厳しい冬の訪れにも関わらず雪がまだ降らない街。冬をイメージした美しい舞台効果と楽曲にあわせて、およそ50人のパフォーマーが高度な曲芸を披露する。
大まかなストーリーは、少年ジェイミーを中心に展開。雪が降るのを切望している彼は、シャーマンと大きな5匹の犬達、影に怯える臆病なウィンピーという名の青年、そして彼らにつきまとう少女の影と出会う。そこで雪を本来降るべき場所へ取り戻すべく、彼等と共に「ウィンタック」と呼ばれる氷河の土地へ旅に出るというものだ。
従来のサーカスとは違った演出で、きっと子供から大人まで楽しめる2時間になるだろう。
[キャラクター] ジェイミーと仲間たち
ジェイミー
ウィンピー
シャーマン
シャドウ・ガール
今回のショーでメインとなるのが、明るく好奇心旺盛な少年ジェイミー。いつも新しい出会いを期待する彼は、ドッグやパペットの言葉を理解する。
自分の影に怯え、いつもゴミ箱に身を隠す臆病な青年。しかし氷河の土地への旅を通して心の奥に隠れた自分の勇気に気づいていく。
ホームレスで忠実な犬と一緒に街に住んでいる女性。特殊な能力を持ち、月と交信することが出来る。
影の中に生きている彼女は同い年のジェイミーをいつもからかっている。シャーマンの飼い犬と不思議な繋がりを持つ。
[パフォーマンス] 息をのむ技の連続
ショーがおとぎ話にそって進行するなか50人に及ぶパフォーマーが技を披露する。男ばかりのグループ「シャリバリ」は路地裏でさまざまなアクロバティックな動きを繰り広げる。
また、工事現場の作業員に扮し、板やパイプを使った技をみせるのはローラ・ボーラの面々。
そしてサーカスの定番パフォーマンスといえば綱渡り。スラック・ワイヤー(たるんだ綱)の上での卓越したバランス感覚は見事だ。
イケメンとパペット・ドッグが繰り広げる高速ジャグリングも必見。
そのほか優雅かつダイナミックなフラフープや、二人のクラウンがみせるボールを使ったハイ・エナジーなパフォーマンスなど見どころ満載。DO NOT BLINK!!
スケジュール・お問合せ
2008年1月6日(日)まで
WaMuシアター
(@マディソン・スクエア・ガーデン)
4 Penn Plaza (7th & 32nd St.)
212-465-6741 7入場料:$40〜$200
ボックスオフィス:212-307-7171
チケットマスター:
www.ticketmaster.com
www.thegarden.com
www.cirquedusoleil.com
[スケジュール]
2:00pm/7:30pm
12月5日・7日・12日・19日・20日・21日・26日・28日・1月2日・3日・4日
11:00am/7:30pm
12月6日・13日・14日・27日
11:00am/3:00pm/7:00pm
12月8日・9日・15日・16日・22日・23日・29日・30日・1月5日
1:00pm/5:00pm
1月6日
※月/火、12月24日・25日・31日・1月1日は休演