チャンネルFOXの人気ダンスコンペ番組「So You Think You Can Dance」。いよいよシーズン5が始まった。マイアミ、シアトル、LA、SFなど、全米各地でのオーディションの模様がまずは放映されたが、ニューヨークと、ラスベガスでの最終オーディションで大きくフィーチャーされたのが、日本人ヒップホップダンサー「NOBUYA」だ。残念ながら、本番で技を競えるベスト20には残れなかったが、ベスト60にまで勝ち残り、「来年もう一度挑戦」というNOBUYAに、今の心境を聞いた。
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本名・長濱修也(のぶや)。「日本で高校の家庭科教師だった変り種ダンサー」というおなじみの形容詞で、本紙では既に何度か紹介してきた。同番組の放映が5月末に始まって以来、ニューヨークと本番ラスベガスでの最終オーディションで勝ち抜くNOBUYAの姿が大きくテレビに映し出された。
この番組は現在、毎週水曜日夜8時から放映されている。全米各地でのオーディションで合格した200人のダンサーが、ラスベガスに集まる。ニューヨークだけでも2万人が受けたというオーディション。最終200人に入るだけでも快挙だが、毎週番組で技を競うことができるのは、その中から更に勝ち抜いた20人だけだ。
最終オーディションで「ソロ、ヒップホップ、社交、ジャズと勝ち抜きましたが、コンテンポラリーでダメでした。ベスト60にまで入ったとはいえ、やっぱり悔しい」とNOBUYAは話す。
ただ、大きなスキルアップにつながった。「この番組出場が決まったのが08年11月。実際にラスベガスでの番組の撮影に行くまで5か月あったので、その間猛特訓しました」。NOBUYAはバレエの基礎を持つヒップホップダンサー。しかし、番組ではあらゆるジャンルのダンスをこなさなければならないため、もう一度バレエ、コンテンポラリー、ジャズと、自分の専門以外のジャンルを特訓したのだ。その甲斐あってのベスト60だった。
ハイライトは、NOBUYAにとって全く未知の社交ダンス。リードの仕方を即席で教えてくれた競合ダンサーのことは「一生忘れられない」。そして、買ったばかりのスニーカーの底にバターを縫って回りやすくしたりと、四苦八苦。
終わってから「素晴らしかった」と、厳しい審査員からほめられた時は「泣いちゃったんですよ」。その泣きが利いたのか、テレビ放映用にインタビューまでされた。
来年から、出場資格に30歳未満という年齢制限が加わる。今NOBUYAは、来年が最期のチャンス。すでにダンスカンパニーに所属し、今年はジョイスシアターで公演。ダンススクールでも教え始めた。この番組がすべてではないが、「やはりもう一度やらないと気がすまない」。
来シーズン用のオーディションはすでに始まっている。(きん)
番組「So You Think You Can Dance」
●NYオーディションのソロURL掲載のブログ
http://ameblo.jp/nobuya-ny/entry-10271550253.html
●社交ダンスURL掲載のブログ(感動して涙・涙)
http://ameblo.jp/nobuya-ny/entry-10274590267.html
●ブログ『のぶやのニューヨークダンス生活』
http://ameblo.jp/nobuya-ny
●So You Think You Can Dance
FOXチャンネル毎週水曜日夜8〜10時(コンペライブ)、木曜夜9時
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