「お弁当も配達してました!」 |
ニューヨークでシンガーソングライターとして歩き出した武内剛(たけうち・ごう)が、デビューCDのリリースを記念して2月26日(金)、CDデビューの記念ライブを、市内西29丁目のスタジオで開催する。
このデビューCD「GO!」(仮題)は、武内が作詞作曲した7曲を収録、日本語の歌も2曲入っている。「パンク、レゲエ、ブルース、フォーク、バラードなど、なんでもありの1枚です」。プロデュースは、ベーシスト、ノリ・奈良岡が手がけた。ライブでは、ちょっとした芝居仕立てのトークも披露する。
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名古屋市生まれの名古屋市育ち。アフリカのカメルーン人の父と、日本人の母との間に生まれた。「父とは、2歳のときに会って、写真もあるんですが、僕自身は覚えていないし、話したこともないんです」と言う。
小さいころからなかなか日本の社会に溶け込めず、漠然と海外に行きたいと思っていたが、「名古屋の高校を卒業した時点では、勇気がなかった」。アルバイトをしながら4年間を費やす。「土方をしてためたお金でアメリカを3か月間旅した」のが、22歳の時だ。
「アメリカ旅行の最後にニューヨークに来て、衝撃を受けました。歩いている人がみんな違うから」と話す。
日本では幼いころから、見た目が違うために周囲から指をさされることも多く、「後ろでなんか言ってるのが聞こえるんですよね」と自作のドキュメンタリーフィルムの中で語っている。
日本では一人だけ周りから浮いていた自分が、ニューヨークでは自然に周りに溶け込んでいるのを一瞬にして感じたのだろう。「ここに住んでみたいと思った」。今年で在米6年になる。
音楽が好きで、3歳から中学までピアノを習い、中学からギターも弾くようになった。「音楽で有名になりたい」。
衝撃を受けた街・ニューヨークでは、弁当配達をしながら、まずは演劇の学校に通った。HBスタジオという、ニューヨークの有名なアクティングスクールだ。「最初は英語もできなかった」と当時を振り返る。3年間フルタイムで通ったこの学校を、昨年春卒業したとき「やっぱり音楽がやりたかった」と思い、曲作りを始めた。
もっぱら英語で曲を作っていたが、昨年日本のテレビで紹介された際に、日本語の曲をリクエストされ、作ってみたら「日本語もいいなと思ったんです。自分でもびっくりしました」。
今回のライブで披露するトークは、日本人の母に育てられた武内が紆余曲折を経て、ニューヨークに辿り着き、シンガーソングライターを目指すまでの過程を描いたものだ。(きん)
■2月26日(金)7:00pm
Simple Studios
134 W. 29th St.,2nd fl.(bet. 6th & 7th Aves.)
■入場料$5
■予約/問合せ/CD注文:
TEL: 718-749-8581
gotakeuchigo@yahoo.com
■演奏メンバー
Go Takeuchi(Vocal, Guitar)
Nori Naraoka(Bass)
Kazuya Ishijima(Guitar)他
■ユーチューブ
www.youtube.com/watch?v=A4qvla6W7wI
www.youtube.com/watch?v=ovtZb0b3x1c
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