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ドローイングのグループ展「The Influential Female: Drawings Inspired by Women in History」が、ブルックリンのギャラリーで2月3日から3月25日まで開催される。サブタイトルにあるように、歴史上の女性をモチーフにしたドローイング作品が集められている。
参加する10人のアーティストのうちの一人が、ニューヨーク市を拠点に創作活動を続ける日本人画家・斉藤清光だ。
今回の展示には、1分間のショートアニメフィルムと、約30点のドローイング作品を出展する。「フーリッシュ・ドローイング」と斉藤が呼ぶところの、女性の唇を描いたものなど、ユーモラスかつ、シニカルなイメージのイラスト作品群だ。同名のイラスト集も出版したばかり。
「フーリッシュ」は、斉藤が20年来取り組んでいるシリーズ。一見意味のないものや、大人がつまらないと思うようなものに着目し、「日常の大人の常識をこわしていく」作品を作っている。
このグループ展のキュレーターを務めるのは、ブルックリンにあるフィギュアワークス・ギャラリーのオーナー、ランドール・ハリス。もともと斉藤と交流があり、このドローイング展にぜひ作品を出してほしいとハリスから依頼されたことが、今回参加するきっかけだった。
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1948年岡山県生まれ。特に美大に行ったわけでもない。地元で船舶設計の仕事をしながら、画家として創作活動を続けていた。意を決してニューヨークにやってきたのは40歳のときだ。以来22年間、ずっとニューヨークを拠点に作品を発表している。
「(ニューヨークに来たのが)遅いですよね」と笑う。ただ、20代の若者に比べると、日本での仕事のおかげで経済的に安定していたので、思う存分自分のアートを追及することができた。その点では「よかったと思う」。
90年から5年間、アート・スチューデント・リーグ・オブNYに籍を置いたが、「特に何を学ぶというよりは、ビザのためですよ」とあっさり言い放つ。
ニューヨークでやりたかったことは、学校に行くことではなく、「人間とは何か、自然とは何かなどについてじっくり考えること」で、それをどうやって自分の作品にするかを考えることだった。「哲学ですよ。日本ではそれができなかった」と言う。
「ニューヨークのアートの歴史や流れの中にいる自分が、どんな仕事ができるか。そういうことを考えるのに、『個』に徹することができるこの街は、私にとって適しているんですね」
「人間とは何なのか」――斉藤流哲学の答えは「もともと人間とはおろかなものなんだな。原爆を作り、戦争をし、これから一体どうするというのか…」。04年ブルックリン美術館で展示した「ワードローチ」は、そんな斉藤の人類への皮肉が込められていた。「人間は言葉(ワード)を持ったゴキブリ(ローチ)ですよ」。
ニューヨークで初めて作品を発表した1993年以来、1年に4、5回のペースで大小のショーに参加する。キャピタリズムへの反抗心や、人類・社会へのメッセージを込めた作品を、これからも作り続けていく。(きん)
THE INFLUENTIAL FEMALE
Drawings Inspired by Women in History
■期間:2月3日(金)〜3月25日(日)
■会場:KENTLER INTERNATIONAL
DRAWING SPACE
353 Van Brunt St.,
Brooklyn(Red Hook地区)
TEL: 718-875-2098
www.kentlergallery.org
■オープニングレセプション:2月3日(金)
6:00〜8:00pm
※キュレーター講演:2月19日(日)4:00pm
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