若いエネルギーいっぱいのツバサ(左)とヤスヨ |
ニューヨークを拠点にライブ活動をする日本人ポップグループ「ラブ・エトセトラ」が6月19日に、市内のライブハウス、ニッティング・ファクトリーでライブを行う。日本のポップグループ「スウィンギング・ポプシクル」との二本立てのライブだ。
「ラブ・エトセトラ」は、ヤスヨ(渡辺泰代、ボーカル)と、ツバサ(松田つばさ、ピアノ)の、若いエネルギーでいっぱいのギャル2人組。ライブでは、ベースとドラムを入れて4人で演奏する。曲はすべて、ヤスヨ作詞、ツバサ作曲のオリジナル曲だ。
美しく澄んだヤスヨの歌声と、力強くも優しいツバサのピアノが印象的なグループ。女の子らしいかわいい曲に、ツバサが持つジャズの隠し味が利いている感じ。
今回は、日本から来るスウィンギング・ポプシクルが同ライブハウスで演奏するに当たって、ニューヨークを拠点にしたポップグループと共演したいという要望があり、ラブ・エトセトラに白羽の矢が立ったという。
2人がグループを結成したのは05年。音楽のバックグラウンドがまったく異なる2人だが、友人の紹介で知り合い意気投合した。
ツバサは静岡県出身。4歳でピアノを始め、5歳ですでに作曲をするという早熟な子どもだった。バークリー音楽院でジャズピアノを専攻し、01年に首席で卒業。ニューヨークに拠点を移し、アルバイトをしながら演奏活動やCMソングの作曲などを手がけてきた。
ヤスヨとバンドを結成する決心をしたのは「彼女が書く歌詞があまりにもきれいでとても惹かれたから」という。
一方、岐阜県出身のヤスヨは、日本で大学を卒業したものの、音楽の道を夢見てニューヨークに。コミュニティーカレッジで音響技術を専攻し、昨年卒業した。
「特に作詞を勉強したわけではありませんが、日本の大学では国文学専攻で、文章を書くのが好きなんです」と話す。ほとんどの場合、ツバサが曲を作り、ヤスヨがそれに詞をつけるという。
「ラブ・エトセトラ」という名前は、女性として感じることを詞に託し、聞く人に伝えたいと思ったから。恋愛や人生の悩み、悲しみ、喜び、友達や家族へのメッセージなど、ヤスヨの歌はいろんな人に語りかける。
ニューヨークでは半分以上がアメリカ人客だが、曲はほとんど日本語。美しい歌詞を、あえて英語にすることなく、そのまま歌ったほうがいいと思ったからだ。「それでも、ライブのたびに聞きに来るアメリカ人客もるので、言語を超えて伝わるものがあるんだと思います」。
毎月市内のいろんなライブハウスで演奏しており、10月には日本でツアーを予定している。現在初のCDもレコーディング中。(香)
Love etc.
ライブ@Knitting Factory
日時:6月19日(火)7:00pm〜
住所:74 Leonard St.
(bet. B'way & Church St.)
TEL: 212-219-3132
www.knittingfactory.com
www.loveandetc.com
チケット:$12
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