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よみタイムVol.74 2007年10月5日号掲載
 
ダンサー 品川真紀

コンテンポラリーを披露、5日から3日間


 ダンスシアター「ジョイス・ソーホー」で10月5日から3日間「Entre Duex Mondes(Between Two World)」が公演される。舞踏のバンジェリンシアターと、コンテンポラリーのニーナ・ブッソン・カンパニーという、2つのフランス系ダンスカンパニーのコラボレーションだ。
 このショーに日本人ダンサー品川真紀が、ニーナ・ブッソン・カンパニーから出演する。品川は04年春、ニューヨークに1か月間の予定でダンス留学。その間にニーナ・ブッソンに認められ、本格的なダンス留学のために同年夏再びニューヨークに。3年間このカンパニーに籍を置き、様々な舞台に立ってきた。
 このショーは、舞踏とコンテンポラリーを半々に組み入れたもので、品川はコンテンポラリーダンサーとしてソロを披露する。165センチと、アメリカのスタンダードでは決して長身ではないが、細身のしなやかな体が、舞台で華やかに舞う。
 「コンテンポラリーとの組み合わせなので、舞踏は苦手という人にも、より分かりやすく、楽しんで見ていただけると思います」。

 神奈川県横須賀市出身。高校生のときにクラシックバレエを始めた。バレエといえば「3歳から始めました」というダンサーが多い中、品川はちょっと異質だ。高校卒業後もダンススクールで修行を積み、日本ではバレエスクールや高校の新体操部のコーチなど、ダンスの先生としてのキャリアを確立していた。
 「先生としての仕事が忙しすぎて、自分のためのレッスンを受ける時間がなかったんです」。ダンサーとしての自分をあきらめきれなかった品川は「これでいいのか」と思い始め、日本でのキャリアを捨てる覚悟でニューヨークにダンス留学を決めたという。
 現在は、ニーナ・ブッソンのほかにもH・T・チェン&ダンサーズなどいくつものダンスカンパニーを掛け持ちし、朝から晩までリハーサル漬けの毎日を送っている。
 「教えることに追われていた日本での生活では考えられなかったことです」といかにも嬉しそう。
今回のショーの後は10月17日から11月4日までブルックリンで開かれる、「2007・ダンボ・ダンスフェスティバル」に、H・T・チェン&ダンサーズのメンバーとして出演する。
 H・T・チェンは中国系のダンスカンパニーで、中国の伝統舞踊の要素も少し取り入れたコンテンポラリーダンス。

■コンテンポラリーと舞踏の夕べ
日時:10月5日(金)〜7日(日)8:00pm
劇場:Joyce Soho
155 Mercer St. (bet. Houston & Prince)
TEL: 212-352-3101
チケット:$20
www.joyce.org

■2007 DUMBO Dance Festival
期間:10月17日〜11月4日
劇場:John Ryan Theater at White Wave
25 Jay St., Brooklyn
チケット:$20
TEL: 212-868-4444 (Smarttix)
ショータイムなど問合せ
TEL: 718-855-8822
info@whitewavedance.com
www.whitewavedance.com