2018年1月12日号 Vol.317

「フレッド・コレマツ・デー」制定
人権擁護訴え続けた日系人
NYで1月30日


Photo by Shirley Nakao. Courtesy of the Fred T. Korematsu Institute


2017年12月19日、ニューヨーク市評議会で、1月30日を「フレッド・コレマツ・デー」とすることが決まった。今年1月30日(火)には、この新しい記念日の制定記念式典が計画されている。
コレマツ氏は、本名をフレッド・トヨサブロー・コレマツ。日本名は是松豊三郎(これまつ・とよさぶろう)。第二次世界大戦期のアメリカで、日系人強制収容の不当性を訴えた権利擁護活動家だ。「間違いだと思うならば、声を上げることを恐れてはならない」と、アメリカ国民に呼びかけ続けた。
1988年には、アメリカにおける文民向け最高位の勲章「大統領自由勲章」=写真=を受章。9.11同時多発テロ以降は、アメリカで深刻化するアラブ系アメリカ人への差別など、引き続き人権擁護を訴えていた。
1月30日は、コレマツ氏の誕生日に当たる。2005年3月30日、86歳で、カリフォルニア州で亡くなった。コレマツ氏の地元であるカリフォルニア州では、2010年9月23日、1月30日を「フレッド・コレマツ・デー」と制定し、州民に対し、憲法で保証された国民の自由の重要性を再認識する機会としている。
今回のニューヨーク市議会に提出された議案「1月30日を米国民の自由と、憲法を遵守するフレッド・コレマツの日とする」は、クイーンズ区選出のダニー・ドロム市議会議員(民主党)によって提案されていたもの。
この議案通過のために、米国市民協会(JACL)NY支部が献身的に運動し、 ニューヨーク日系人会(JAA)ほかの市民団体、公民権団体が支援していた。


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