2018年1月12日号 Vol.317

宇井規志 40年ぶりの個展
「Two and a Half」
コートツリー画廊で19日から


Kishi Ui, Two and a Half Two / 2 - 1 - 2, 1985


ニューヨーク市で40年近く芸術活動を続ける宇井規志(うい・きし)の個展が、1月19日(金)から27日(土)まで、ブルックリンのコートツリー画廊で開催される。「2か2分の1性(Two and a Half)」という個性的な概念を持ち、かつ深い視覚的質感を持つ作品群が展示される。
宇井がニューヨークに拠点を移したのは1970年代。当時、アメリカのモダンアートを日本に紹介した現代アート批評家・東野芳明に認められ、ニューヨークのトップアーチストだった荒川修作やジャスパー・ジョーンズへの紹介状を手にニューヨークを訪れた宇井が、小さな個展をしたのは77年のこと。それ以来、公の場で作品を発表していない。
しかし、制作活動は続けていた。その宇井の作品をダンボで偶然目にしたコートツリー画廊のキュレーターが、今回の個展を実現させた。と同時に、宇井の大型作品5点が2018年1月から1年間、マンハッタン・ミッドタウンにあるモルガン・スタンレービル(7番街750番地=49・50丁目)のロビーで展覧される。

■1月19日(金)〜27日(土)
■会場:Court Tree Collective
 371 Court St., 2nd Fl., Brooklyn
 TEL: 718 -422-7806
 info@courttree.com
■アーティスト紹介:
www.k2arts.org/currentwork



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