21世紀の「ガリバー旅行」で
ミニチュア世界の住人に!
「ガリバーズ・ゲート」

グッゲンハイム美術館(右)の左奥に見えるニューヨーク・パブリック・ライブラリー (All Photos by YOMITIME)

グランドセントラル駅のホール内部

ビルボードが特徴的なタイムズ・スクエア
タイムズ・スクエアに新たなスポット「ガリバーズ・ゲート」が誕生した。4万9000スクエアフィートの会場には、世界50ヵ国の様々なシーンを1:87スケールで制作したミニチュアが展示。費用およそ4000万ドルを投じたリトル・ワールドだ。
「旅」の始まりはニューヨークから。来場者を出迎える自由の女神の横に、見慣れた風景が広がる。ブルックリン・ブリッジ、9・11メモリアル、オキュラス、ホイットニー美術館、グッゲン・ハイム美術館、ロックフェラーセンターなど、多くのランドマークがあり、「断面」で表現されたグランドセントラル駅では、ホール天井に輝く星座や、地下のフードコートなども確認できる。
面白いのは、この世界で生きる人々。撮影中のクルーがいたり、ゴルフの練習をする人、交通事故の現場にはケガ人もいて、その「芸」の細かさに驚く。
ニューヨーク・エリアの他には、アジア、ヨーロッパ、ロシア、ラテン・アメリカ、中東があり、日本エリアは取材時(4月7日)未完成だった。
また、所々に設置された「ボタン」を押すと、隠れた「仕掛け」が始動。オーケストラの演奏や、闘牛場の様子、ビデオが流れたりなど、ジオラマに新たなシーンが展開される。電車も走り、今冬にはアフリカ・エリアも増築予定。将来的には、飛行機が離発着できる空港や、国際宇宙ステーションを浮かべる計画だ。
最もワクワクするのは、希望者はこの世界の「住人(CITIZEN)」になれること。会場に用意された3Dスキャンで全身をスキャンし、「ミニチュア・フィギュア」を制作(有料・44ドル)。フィギュアはスーベニアとして持ち帰ることもできるが、ジオラマ内に設置してもらうことで「モデル・シチズン」として永住できる。
5月9日まではプレビュー期間で、未完成部分もあるため割引料金で入場可能。9日以降でも、インターネット購入なら割引有り。
18世紀、ジョナサン・スウィフト著「ガリバー旅行記」で人々は架空世界の冒険を楽しんだ。21世紀、最新テクノロジーによるインタラクティブで臨場感溢れる新しい「ガリバー旅行」を体験しよう。
Gulliver's Gate
■会場:216 W. 44th St.(Bet. 7th & 8th Ave.)
■料金(2017年4月10日現在):
・5月9日まで:一律$25
・5月9日以降:大人$36、3-12歳/65歳以上$28
※インターネット購入割引
大人$32、3-12歳/65歳以上$24
・ボディースキャン(3Dモデル):$44
■https://gulliversgate.com
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