2016年05月13日号 Vol.277

女性実業家の会・講演会
私が見たNYブロードウェイの舞台裏
舞台創作家、渋谷真紀子さん


時折ゼスチャーを交え、質問に答える渋谷さん


日系人会女性実業家の会は5月11日(水)、舞台創作家の渋谷真紀子氏を講師に迎え講演会を開催した。

渋谷氏は慶応義塾大学法学部を卒業。広告代理店の博報堂で営業職を経て、2015年にボストンエマーソン大学院で演劇学部・演劇教育修士号を取得。その後、アメリカン・レパートリー・シアターでインターンを経験。演劇の世界へと入った。最近では、日系人収容所の物語を描き話題になった「Allegiance(アリージャンス=忠誠)」で演出助手(全米演出家組合奨学生)、そして新作の「Waitress(ウェイトレス)」にも携わっている。
 
講演会開始を前に、集中力や連帯感を高める為に、ブロードウェイの現場でも行っている「円陣」を参加者全員で実践。一気に場が和み、皆実際に親近感を体感した。今回は、同会メンバーの我謝京子氏がインタビュアー役を務めトークショー形式で進行した。

渋谷氏は、博報堂でプロジェクトを進行させる立場も経験。「達成感も感じていました。人生は1回しかないので、好きな事をやりたかった」という思いで演劇の勉強をスタートさせたという。また彼女にとってのインターンとは、「努力が認められる場所。現場でしか得られな い経験ができるところ。次のステップを踏み出すチャンスが得られるところ」と語る。
演出のポジションは、自らアプローチして獲得。特に「Waitress(ウェイトレス)」でのポジションは、「演出家に猛アタックを掛けました」と笑う。
現在は、演出助手として体験型演劇(Immersive Theater:イマーシブ・シアター)の北京公演、また東京でも公演を控え、慌ただしい日々を送っている。
最後は質疑応答、そしてワインを飲みながら交流会を楽しんだ。


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