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2024 Basil Twist’s DOGUGAESHI © Richard Termine
2024 Basil Twist’s DOGUGAESHI © Richard Termine
JS ギャラリーで 2 つの展示 伝統芸術と現代アートの繋がり
COVER STORY
「文楽バックステージ」
「アッキーブライト:
スタジオ・インフィニティ」
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・Acky Bright: Studio Infinity ・Bunraku Backstage ■10月4日(金)〜2025年1月19日(日) ■会場:Japan Society
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Illustrated panel (2) for paper bag © Acky Bright
Undressed Puppet Head
333 E. 47th St.(bet. 1st & 2nd Aves.) ■ 一般 $12、シニア / 学生 $10、JS 会員 /16 歳以下無料 ■ TEL: 212-715-1258
■ https://japansociety.org/gallery
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KBK18 trading cards © Acky Bright
ジャパン・ソサエテ に述べている。
足立氏(1924~ 2004年)の「足立 文楽コレクション」か ら、アーカイブ写真 とインタビュー抜粋 が展示される。 併せて、現代美術 家の杉本博司の人形
関連するパブリッ ク・プログラムとし て、 月4日(金)は、 田村友一郎とバジル・ ツイストの対談が行 われるほか、 月 日(金)にはヘンリー・ スミス博士による人 形の歴史と、「仮名 手本忠臣蔵」について の講義を開催する。
ィー(JS)のギャラ リーで 月4日(金) から2025年1月
「2つの展覧会は 大きく異なってはい ますが、両方ともに 創造的なプロセスを 強調し、過去の伝統 芸術と現代的なアプ ローチとのつながり が論点。同時開催 することは、JSの 舞台芸術や映画部 プログラムとのコラ ボレーションを重視す るという、ギャラリ ーの新たな方向性を 示しています」
他には、今年2 月に米国マクドナル ドが展開した期間 限定グローバルキャ ンペーン「ワクドナル
日(日)まで、2つ の展覧会を同時開催 する。 ひとつは現代アー ティストのアッキー ブライトを特集した
ド(WcDonald's)」の マルチメディア・デ
「スタジオ・インフィ ニティ(Acky Bright:
ーイングを得意とし、 x Vaundy's FRIES ディテールの描き込み BEAT2024」、ネット
Studio Infinity)」= 表紙写真=、もう
と大胆な筆致が特徴 フリックスのドラマ「イ で、「漫画スタイル」 カゲーム」の塗り絵 のユニークな世界観 など、企業向けに手 が注目されている。 がけた作品も多数フ
ひとつはJSでの舞 台公演と併せて開催 する「文楽バックステ
本展では2つの絵
ィーチャーされる。
ージ(Bunraku Back- stage)」だ。 JSギャラリーのシ ニティ
と、「Ah-Un」を紹介。 それぞれ、日本の伝 統芸術や演劇からイ ンスピレーションを受 けて制作された新作 だ。
▼文楽バックステージ
ニア・ディレクター、
ミッシェル・バンブリ イラストレーターで ング博士は次のよう マンガ家のアッキーブ
日本を代表する人 形浄瑠璃文楽の舞台 裏を垣間見る展示。 今秋JSで開催され
◇
▼アッキーブライト:
スタジオ・インフィ
ライトによる、伝統
芸術と現代美術のダ
イナミックな融合を
紹介する。
「かわいい」と「カッ
コいい」を組み合わ
せた「かわカッコいい」
作風で知られるアッ ザイン、ミュージッ キーブライト。ドロ クビデオ「YOASOBI
る文楽公演と併せて
の開催。人形浄瑠璃
に命を吹き込む、緻
密な職人技と芸術性
を紹介する。
展示の中心は、大
阪の国立文楽劇場創
立 周年を記念し、 同劇場から貸し出さ 「お初」、田村友一郎 れた人形、小道具、 のマルチメディア・イ 楽器など。JSの委 ンスタレーション「見 嘱により製作された、 えざる手」、ニューヨ 劇場の舞台模型も展 ークの三世代にわた 示される。 る人形芸術家バジ これらの有形展示 ル・ツイストによる「道 物を補完するために、 具返し」の舞台装置
画シリーズ「、 」 KBK-18
隣接する展示室では さまざまな文楽職 人や、出演者の無形 技能を紹介する。 年間にわたり国立文 楽劇団を研究したバ ーバラ・カーティス・
も展示される。 これら一連の展示 により、文楽を復活・ 再解釈し、人形浄瑠 璃が現在に与える影 響を探求する。