2019年4月26日号 Vol.348

ワールドプレミア多数!
日米合作「37セカンズ」上映
「トライベッカ映画祭」

37セカンズ
「37セカンズ」Mei Kayama/ Ciccone/ Sugar・Lu/ Bouillabaisse

イエスタデー
「イエスタデー」Jonathan Prime © Universal Pictures

ザ・グッド、ザ・バッド、ザ・ハングリー
「ザ・グッド、ザ・バッド、ザ・ハングリー」© The Good, the Bad, and the Hungry


18回目を迎える「トライベッカ映画祭」が、4月24日(水)から5月5日(日)まで開催される。今年は124人の監督が手掛けた103作品を上映。ワールドプレミアは81作品にも上り、いち早く新作を観賞できる絶好の機会となる。

オープニングナイトは、ロジャー・ロス・ウィリアムズ監督のHBOドキュメンタリー「アポロ」。ニューヨークのハーレムで、多くの有名人を輩出した「アポロ・シアター」が舞台。1934年から黒人パフォーマーのための劇場として愛され続けたアポロの歴史を、貴重なアーカイブ映像やインタビューなどで綴る。同シアター設立85周年を記念して制作された作品。
同監督は、映画「ミュージック・バイ・プルーデンス」で、アカデミー賞を受賞した初のアフリカ系アメリカ人監督。

クロージングナイトは、ダニー・ボイル監督の「イエスタデー」。イギリスの海辺の町で奮闘する売れないシンガーソングライターのジャック。世界的な停電で奇妙なバス事故にあった翌朝、昨日まで知られていたバンド「ビートルズ」を知っているのはジャックだけになっていた。史上最大の人気バンド、ビートルズの曲を「聴いたことがない」人々へ向けて演奏するジャックは、爆発的な人気を手にするのだが…。意表を突いた設定で展開するミュージカル・コメディ。

日米合作、HI KARI監督の長編デビュー作「37セカンズ」は、2020年公開に先駆けての上映。出産時、37秒間仮死状態だったため脳性麻痺になった夢馬(ユマ)。過保護な母親の下、漫画家のゴーストライターとして空想の世界を描いていたが、自立のためにアダルト漫画を描こうとする。だが、リアルな性体験がないと良い物は描けないと指摘され…。ハンディキャップは問題ではないと訴えかける人間ドラマ。第69回ベルリン国際映画祭パノラマ部門でCICAEアートシネマ賞と観客賞を受賞した。

第13回ESPNスポーツ映画のガラ作品はニコール・ルーカス・ヘイムス監督の「ザ・グッド、ザ・バッド、ザ・ハングリー」。独立記念日にニューヨークのコニーアイランドで開催される「ネイサンズ、ホットドッグ早食い大会」をテーマにしたドキュメンタリー。「コビ」こと日本の小林尊と、アメリカのジョーイ・チェスナットとの戦いを通し、「アメリカのヒーロー」であることの意味について考える。

全スケジュール詳細は、オフィシャルウェブサイトで確認を。

Tribeca Film Festival
■4月24日(水)~5月5日(日)
■会場・料金:作品により異なる
tribecafilm.com/festival

★オープニングナイト The Apollo
■4月24日(水)7:00pm
■会場:The Apollo Theater
★クロージングナイト Yesterday
■5月4日(土)6:00pm
■会場:Stella Artois Theatre
 @ BMCC TPAC
★37 Seconds
○4/28(8pm)○4/30(7pm)○5/3(5:30pm)
★The Good, The Bad, The Hungry
○4/26(6pm)○4/27(4pm)○4/28(12:30pm)○5/4(6:45pm)



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