2019年1月11日号 Vol.341

JSマンスリー・クラシック
三島由紀夫の生涯描く
4Kデジタル復元版

三島由紀夫
Mishima: A Life in Four Chapters © American Zoetrope


三島由紀夫の生涯を描いた映画「ミシマ:ア・ライフ・イン・フォー・チャプターズ(Mishima: A Life in Four Chapters)」の4Kデジタル復元版(1985年、ポール・シュレイダー監督)が、1月11日(金)ジャパン・ソサエティー(JS)で上映される。
日本のクラシック映画、レアな作品や再発掘作品を上映する、JSの月例映画上映会「マンスリー・クラシック」の1月上映会だ。シュレイダー監督は、マーティン・スコセッシ監督の「タクシードライバー」で脚本を手掛けたことでも知られる。出演は、緒形拳、沢田研二、永島敏行、坂東八十助ほか。
三島由紀夫は、1970年11月25日、憲法改正のため自衛隊の決起を呼び掛けた後、割腹し命を絶った。この作品は、皇国主義者/作家・三島由紀夫の生涯と、その文学作品を題材にした伝記風の前衛映画。「美」「芸術」「行動」「文武両道」の4部構成で、史実に基づくドラマ化映像と、豪快に実写化したドキュメンタリー仕立ての映像で表現されている。
アメリカでは1985年に公開されたが、日本では劇場未公開の作品だ。同年のカンヌ国際映画祭で最優秀芸術貢献賞を受賞している。
今回の上映会は、JSギャラリーで1月13日まで開催中の「森村泰昌:エゴ・オブスキュラ/さまよえる日本の『私』」展との関連イベント。名画や歴史上の人物に森村自身が扮したポートレート作品を展示中で、三島由紀夫に扮した作品も紹介されている。

■1月11日(金)7:00pm
■会場:Japan Society
 333 E. 47th St.
■TEL: 212-715-1258
■一般$14、シニア/学生$11
 JS会員$5
www.japansociety.org


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