2024年1月12日号 Vol.461

交通ナビアプリに新機能
駅構内のネズミを探知!
アプリ「トランジット」

カナダのモントリオールで誕生した公共交通機関のナビゲーション・アプリ「トランジット(transit)」に、ニューヨーク地下鉄駅での「ネズミの多さ」を表示する機能が追加、話題となっている。

電車やバスなどの運行状況をリアルタイムで表示 Image courtesy : transit

70人以上の開発者、デザイナー、交通オタクにより作られたアプリ「トランジット」は、地下鉄路線だけでなく、バス、フェリー、シティバイクなども表示。リアルタイムでの運行時間、目的地までのルート・時間などが調べられる他、配車サービスの「ウーバー」や「リフト」などの予約も可能。旅行者のみならずニューヨーカーにとっても便利なアプリのひとつだ。



害虫駆除会社の報告書と統計学者のジョナサン・アワーバッハの計算によれば、NY市内には昨年、約300万匹のネズミがいたと推定。これはニューヨーカーの3分の1に近い数で、「ネズミを見にきた」とジョークを飛ばす観光客もいるという。NY市はこの問題に立ち向かおうとネズミ対策担当官を雇い、奮闘している。

各駅の「ネズミ」の多さを案内

アプリ「トランジット」の新機能「NY市地下鉄ネズミ探知機(NYC Subway Rat Detector)」は、アプリユーザーが地下鉄駅でネズミを見かけた際、アプリ内で「報告」することで、アプリがその結果を集計、各駅のネズミランキングを表示するという仕組みだ。「無し(none)」から「とても多い(so many)」といったザックリとした情報だが、できる限りネズミが少ないルートも提案する。
「トランジット」の集計によれば1月4日現在、過去30日でネズミの目撃情報が最も多いのは4、6ラインの103丁目駅で、続いて2、3ラインの149丁目駅。

開発者のひとりスティーブン・ミラー氏は、「ネズミの目撃情報を集めるというアイディアは会議中の冗談から始まりました。NY市やMTAから求められれば、喜んで情報共有します」と答えている。

アプリ「transit」
https://transitapp.com


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