2022年1月14日号 Vol.413

日本クラブWEBギャラリー
「富士山と羽衣伝説」

安田靫彦「羽衣」1907 © 執行草舟コレクション 

日本クラブの企画展「富士山と羽衣伝説」展(監修:森田ゆい、キュレーター:林祥子)が、1月20日(木)から3月2日(水)まで、日本クラブWEBギャラリーで開催される。

羽衣伝説は、室町時代から静岡市清水区にある三保の松原に伝わるもの。日本文化に及ぼした影響は大きく、天女による音楽の演奏や舞は、雅楽において日本オリジナル作品の第一号となった。また、平等院に残る雲中供養菩薩像(楽器を演奏・舞いを踊る菩薩像52体)は、天女による音楽や、舞の世界観の表現だとされている。



能の「羽衣」では、羽衣をまとった天女が、 富士山と三保松原の美しい景色の上空を旋回しながら、ついには富士のかなたへと舞い上がり、 霞にまぎれて消えていく。

山そのものを神と見立てる「富士信仰」は、自然崇拝の対象でもあるが、大規模な噴火を繰り返す富士山への鎮まりの祈りから始まり、崇拝対象へと変化してきたという歴史がある。

展覧会では、富士山と羽衣伝説に関連する絵画19点、平等院「雲中供養菩薩像」画像10点、写真家山北裕丈撮影の富士山の写真7点を展示する。

オンラインでのオープニングレセプションが、1月20日(木)午後7〜8時に開始される。監修の森田ゆい氏(東京立正短期大学准教授)が、三保松原に伝わる羽衣伝説について解説。人間国宝の大倉源次郎氏も参加し、能の代表的な演目「羽衣」について話を聞いた後、小鼓の実演(能と小鼓による一調)を楽しむ。申込は別記。

■1月20日(木)〜3月2日(水)
■日本クラブWEBギャラリー
nippongallery.nipponclub.org

★オープニングレセプション(オンライン)
■1月20日(木) 7:00〜8:00pm
■申込み:www.nipponclub.org
■問合せ:gallery@nipponclub.org


HOME