2019年1月25日号 Vol.342

人体の美しさと力強さを追求
グルーポ・コルポ「バッハとギラ」

グルーポ・コルポ

グルーポ・コルポ
グルーポ・コルポの「バッハ」(写真上)と「ギラ」(写真下)。Grupo Corpo, GIRA 2017. Photo Courtesy Brooklyn Academy of Music


ブルックリンのBAMで1月31日(木)から2月2日(土)まで、ブラジルのコンテンポラリー・ダンス・カンパニー「グルーポ・コルポ(Grupo Corpo)」による「バッハ(Bach)」と「ギラ(Gira)」の2作品が上演される。

「グルーポ・コルポ」=英語でボディ・グループ(Body Group)の意=は1975年、ブラジルのベロオリゾンテで設立。クラシック・バレエ、モダンダンス、アフロ・ブラジリアンダンスなどを融合。、ダンサーたちの高い身体能力とテクニックに加えて演劇的な要素もあり、「純粋な肉体の妙技」、「芸術的だ」と評価も高い。
今回の上演は、異なるタイプの2作品。
ひとつは1996年初演の「バッハ」。主体となる音楽は、バロックを代表するバッハをテーマに、マルコ・アントニオ・ギマラエスが再構成。天井から吊り下げられたパイプの下で、身体にフィットした衣装に身を包んだダンサーがバッハの世界観を現代的に表現する。
もうひとつは2017年初演の 「ギラ」。サンパウロ出身のトリオ「メタ・メタ」のサウンドトラックをフィーチャーし、ブラジルの民間信仰のひとつ「カンドンブレ」の儀式にインスピレーションを受けた作品。男女共に上半身は裸体(または裸体に見える衣装)で、白いリネンのスカートを纏い、ダイナミックで官能的なダンスを披露する。
振付けは共に、ホドリゴ・ペデルネイラス。21人のダンサーの「コルポ(体)」による美しさと力強さを余すところなく解放させる。予想できない体の動きと尽きないパワーに圧倒される舞台。

Bach & Gira
■1月31日(木)〜2月2日(土)7:30pm
■会場:BAM Howard Gilman Opera House
 Peter Jay Sharp Building
 30 Lafayette Ave., Brooklyn
■$30〜
■上演時間:1時間45分
www.bam.org


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