2019年1月25日号 Vol.342

ルーチョ・フォンタナ：オン・ザ・スレッショホールド
Lucio Fontana: On the Threshold

ルーチョ・フォンタナ

ルーチョ・フォンタナ
Lucio Fontana (Italian, 1899 – 1968) (top) Spatial Concept, Expectations, 1959. (bottom) Neon Structure for the Ninth Milan Triennial, 1951/2019 © 2018 Fondazione Lucio Fontana/Artists Rights Society (ARS), New York/SIAE, Rome

アルゼンチン生まれで、その後イタリアを中心として活躍したアーティスト、ルーチョ・フォンタナ。今回、アメリカでは約40年振りとなる美術館規模の個展となる。キャンバスの表面を「カット」したことで知られるフォンタナは、空間主義を提唱し、作品に周囲の空間を取り入れることを目指した。本展は、芸術家としてのキャリアを歩み出した直後の1931年から、亡くなる1968年までに制作された、絵画、彫刻、セラミック、ドローイング等を展示。画家として知られるが、初めてキャンバスを作品に取り入れたのは、キャリアも中盤に差し掛かった1949年、フォンタナが51歳の頃。「ホール」と題した、最初のキャンバスに穴を開けたシリーズも展示される。キャリア初期は主に彫刻や装飾美術を制作していたことはあまり知られておらず、それら作品群にも焦点を当てる。メトロポリタン美術館（本館）と、メット・ブロイヤーの2会場で同時開催。（林 玄一）

1月23日〜4月14日)
★The Metropolitan Museum of Art (Gallery 913)
1000 Fifth Ave.　
212-535-7710
日〜木10:00am-5:30pm
金土10:00am-9:00pm

★The Met Breuer (Floor 3、Floor 5)
945 Madison Ave.　
212-731-1675
日・火〜木10:00am-5:30pm
金土10:00am-9:00pm 、月休

一般$25、シニア$17、 学生(要ID)$12、12歳以下無料 (※要保護者同伴)
※NY州の居住者およびNY州/NJ州/CT州の学生は入場料任意（要ID）
www.metmuseum.org

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