2019年2月8日号 Vol.343

32ヵ国から応募総数685本
日本関連5作品
「ウィンター・フィルム・アワード」

フィルとムー
「フィルとムー」Directed by Toshiko Hata, Fill and Moo, 2017

シェイクスピア・イン・トーキョー「シェイクスピア・イン・トーキョー」Directed by Genevieve Clay-Smith, Shakespeare in Tokyo, 2018

トーキョー・ラバーズ
「トーキョー・ラバーズ」Directed by Mayumi Yoshida, Nach Dudsdeemaytha, Tokyo Lovers, 2018


今年8周年を迎える「ウィンター・フィルム・アワード」(WFA)による「インターナショナル・フィルム・フェスティバル」が2月14日(木)から23日(土)まで、シネマビレッジ他、市内数ヵ所を会場に開催される。今回は世界32ヵ国から685本がエントリー。その中から、アニメーション13本、ドキュメンタリー13本、ホラー9本、ミュージック・ビデオ9本、長編10本、短編25本、ウェブシリーズ10本の合計89作品が選出、上映される。
同フェスティバルは、人種・宗教・性別を問わず、世界中からあらゆるジャンルの作品を公平に扱うことを掲げている。「ハリウッドは女性と有色人種を無視し続けているが、WFAは全ての人々を祝福する」と表明する通り、今回の上映作品は、50%が女性監督、54%が有色人種監督だ。

日本人監督および日本関連作品は5本。
秦俊子(はた・としこ)監督の「フィルとムー」は、8分のクレイ・アニメーション。映画の妖精、フィルとムーが主人公だ。経済的・地域的な問題で、映画を観ることができない子どもたちへ届けようと制作された作品。
齊藤公太郎(さいとう・こうたろう)監督の「Dhrma – Ciaxxo」は、3分のミュージックビデオ。人間が持つ感覚、心や空間認識の曖昧さをシームレスに表現している。
ジェネビーブ・クレイ・スミス監督の「シェイクスピア・イン・トーキョー」は、21分の短編。ダウン症のベンは、兄の仕事に同行して東京へ。忙しい兄から逃れ、ひとりで探検に出かける。イラストが上手く、シェイクスピアの知識に長け、ユーモア溢れたベンの言葉に、出会った人々は癒されていく。心温まるショートムービー。
吉田真由美(よしだ・まゆみ)監督とナッハ・デュデスマエイタ監督の「トーキョー・ラバーズ」は、19分の短編。サチコにふられたポールと、サチコのルームメイトのアキ。東京を舞台に、彼らの奇妙な友情が、傷ついた心を癒していく。
キャスパー・シール・ジョーンズ監督の「トゥー・ トーキョー」は、イギリス、日本、南アフリカ合作、75分のホラー。
全作品リストはウェブサイトで。

NYC 8th Annual Winter Film Awards
International Film Festival
■2月14日(木)~23日(土)
■会場:市内数ヵ所 ○Cinema Village:22 E. 12th St.
■当日$16.50、前売$12.50
 無料上映や$5のマチネも有
www.WinterFilmAwards.com



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