2019年2月8日号 Vol.343

バレンタイン恒例、TSのハートオブジェ
レディメード作「X」
繋がりと重なりの感覚を共有

X

XImages courtesy of Reddymade


バレンタイン恒例「タイムズ・スクエア・アライアンス」が主催する「バレンタイン・ハート・デザイン」。今年も「ダフィー・スクエア」に、ハートをテーマにしたアートがお目見えした。11回目を迎える今回は、建築家でインテリアデザイナーのスーチ・レディ氏が率いるファーム「レディメード(Reddymade)」制作の「X」だ。中央が円形にくり抜かれた2つのアルミ製の板を交差させたオブジェ。高さ18フィートで、その真下を通り抜けることができ、角度によってハートが見えるように設計されている。「キス」を意味する「X」は、大勢が「交差」する形を連想させ、選挙で投票する際に記入する印でもある。「人間中心のアプローチで作った」というレディ氏は、同作で、他者への愛情、平等などを訴える。「現在のアメリカは地域社会の分断と移民恐怖症が拡大している。美しいだけでなく、それらの問題を取り上げ、人々へメッセージを伝えたいと考えた。人・文化・場所として、世界で最も繁栄している交差点のひとつで、『X』を通し、繋がりと重なりの感覚を呼び起こして欲しい」とする。

2月28日(木)まで
TSq Plaza:Broadway(Bet. 46th and 47th Sts)
野外展示(観覧無料) 
www.timessquarenyc.org



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