ニューヨーク近代美術館(MoMA)が主催する映画シリーズ「映画の未来は女性だ、パート3(The Future of Film Is Female, Part3)」が2月11日(木)から23日(火)まで開催される。女性映画制作者への資金提供プログラムとして2018年にスタートしたイニシアチブで、キャリアのサポートが目的。「映画上映」というシンプルでありながらも影響力を持つイベントを通し、女性の表現力とその声を伝える。
今回は、長編10本を短編作品とペアにして上映する。
初日は、チャニング・ ゴッドフリー・ピープルズ監督の「ミス・ジューンティーンス(Miss Juneteenth)」。タイトルの「ジューンティーンス」とは1865年6月19日、テキサスで宣言された奴隷解放記念日の名称から。
テキサス郊外に住むシングルマザーの母親が、10代の娘を地元のミスコン「ミス・ジューンティーンス奨学金コンテスト」に出場させようとする。母は昔、同じミスコンで優勝したが、奨学金を失ってしまっていた。ドン底の生活から娘にチャンスを掴んで欲しいと娘に出場を促す。
ピープルズ監督初の長編作で、家族愛や不平等をテーマにした物語。
短編は、クリスタル・カイザ監督の「See You Next Time」。
日系オーストラリア人のナタリー・エリカ・ジェームズ監督の「レリック(Relic)」。
一人暮らしで認知症の母、エドナが行方不明に。心配した娘と孫娘は、エドナを探そうと森の中の家を訪ねる。徘徊の末に戻ってきたエドナだが様子がおかしい…彼女は邪悪なモノに支配されていた。
ジェームズ監督初の長編作で、アメリカの映画評論サイト「ロッテン・トマト」で高評価を得たホラー。
短編は、ニキヤツ・ジュス監督の「Suicide by Sunlight」。
Save Yourselves! 2020. USA. Written and directed by Alex Huston Fischer, Eleanor Wilson. Courtesy Bleecker Street
視聴はストリーミング配信で、MoMAメンバー(Accessメンバー以上の加入)のみ。全作品リスト詳細は、オフィシャルサイトで確認を。