2022年2月25日号 Vol.416 |
オリガミ・スタイルの彫刻
人間感情を動物の動きで表現
イドリス・B「パークアベニューの動物園」
Photo by KC of Yomitime
パークアベニューの中央分離帯、34丁目から38丁目の間に、色鮮やかな動物たちが出現した。
「パークアベニューの動物園(The Zoo on Park Avenue)」と題された野外アートは、パリ生まれで現在はドバイを拠点に活動するフレンチ・チュニジアンの彫刻家、イドリス・Bが手がけた動物シリーズ。Tレックス=表紙写真=、ゴリラ、クマ、マンモスなど9体が設置されている。
80年代生まれのイドリス。子どもの頃はディズニー・アニメの「アラジン」や「ライオン・キング」の絵を描き、日本のビデオゲームからも大きな影響を受けたという。
Photo by KC of Yomitime
作品の多くは、多角形で構成されたポリゴン・スタイル。曲面をいくつかの平面で分割し立体化するもので、「オリガミ・スタイル」とも称されている。鹿、熊、ワニ、ゴリラなど、野生動物をモチーフにしたシリーズ「ポリマルズ(Polymals)」や、マンモス、剣歯虎など古代の生き物をモチーフにしたシリーズ「ポリサウルス(Polysaurs)」などを展開。日常生活での「感情」を、動物の動きとして表現する。
Photo by KC of Yomitime
昨年12月、イドリスは最近注目されている「デジタルアート」=NFT(非代替性トークン)を介したデジタル資産=を販売。「ポリバース・アート(Polyverse Art)」と題した1万1000点のデジタル・コレクションを、メタバースで発表した。
Photo by KC of Yomitime
「アートを進化させるための壮大な旅を始める時。変化をリードするのは、常にアーティストたちです。リアルとバーチャル、それぞれの世界で最高の側面を組み合わせることで、これから何が起きていくのか、楽しみです」と述べている。
The Zoo on Park Avenue
■2月16日(水)〜2023年2月1日(水)
■会場:Park Ave. Bet. 34th & 38th Sts.
■https://patronsofparkavenue.org/art
★作家サイト
www.idrissb.com
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