2019年3月15日号 Vol.345

実験的な試みに焦点あて
「荒野のラジカリズム:
グローバル60年代の日本の現代美術家たち」

JS
GUN, Event to Change the Image of Snow, 1970
Photos © Hanaga Mitsutoshi; photo © Iso Toshikazu, courtesy of Geijutsu Seikatsu-sha; photo by Horikawa Michio


展覧会「荒野のラジカリズム:グローバル60年代の日本の現代美術家たち」が、ジャパン・ソサエティー(JS)ギャラリーで3月8日(金)から始まり、6月9日(日)まで開催されている。
1960年代、ラジカルで実験的な試みを行っていた日本の美術家たちに焦点を当て、その作品と実践を紹介する。美術館、作家遺族、個人所有の貴重なコレクションから、絵画、ドローイング、コラージュ、記録映像、写真、アーカイブ資料などを展示する。
60年代、日本は高度成長期を迎え、海外旅行が自由化するなど世界との距離が近くなる一方、学生運動が高揚するなど、既成の思想に対する問いかけが始まった。当時、日本の美術家たちは、言語、パフォーマンス、メールアート、ランドアートなど、視覚芸術の定義を広げていった。展示では、日本のコンセプチュアリズムの先駆者として知られる松澤宥と、アーティストグループ「プレイ」と「GUN」(Group Ultra Niigata)を紹介する。

■6月9日(日)まで
■会場:JSギャラリー :333 E. 47th St.
■一般$12、シニア/学生$10
 JS会員/16歳以下無料
■TEL: 212-715-1258
■展覧会解説ツアー:日本語(金6:00pm)
 英語(木2:30pm、金2:30pm/7:00pm)


★関連イベント
エスケープ East @333
■3月15日(金)、4月19日(金)、5月17日(金)
 6:00pm~9:00pm(ギャラリー入場無料)

「荒野のラジカリズム」展を鑑賞後、生演奏でのドリンクを楽しむ

オリンピアンのもうひとつの話:日本美術のコレクションを作る
■3月17日(日)11:00am~12:00pm
■一般$15ドル、JS会員/シニア/学生$12
 ※展覧会の入場料込み

アジア美術館のロバート・ミンツ氏が、オリンピック委員会第5代会長エイベリー・ブランデージ氏のアジア美術コレクションについて話をする、ブランデージ氏の日本美術コレクションがもたらした日米関係構築への功績や、影響について考察。


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