2019年3月15日号 Vol.345

第12回 NY平和映画祭
全プログラム無料
アッパーイーストの教会で

平和映画祭


第12回「ニューヨーク平和映画祭」が3月23日(土)・24日(日)、アッパーイーストサイドのオールソールズ・ユニタリアン教会で開催される。テーマは、「映画は過去・現在・未来のストーリーテラー」。
米国、日本、ベルギー、イラク、オランダ、コスタリカから公募も合わせ10作品(長編ドキュメンタリー5作品、短編4作品、長編アニメ1作品)が上映される。全作品、英語または英語字幕・吹替え。
23日は7作品。東日本大震災と原発事故の被害に遭い、今も南相馬市に住む家族を5年間かけて追った「LIFE〜生きていく」では、上映後に笠井千晶監督による質疑応答が予定。
第二次世界大戦中の広島市と呉市を舞台に、人々の日常を描いた感動の長編アニメ「この世界の片隅に」も上映される。
24日(日)は核問題をテーマに3作品。同日はスペシャルプログラムとして、日本国内外で被爆体験の証言活動を行う平田道正さんを迎え、映画上映終了後の午後4時20分から講演会を行う。
全プログラム入場無料。席に限りがあるので、事前登録を呼びかけている。席は先着順。また、クラウドファンディングで映画祭運営資金を募っている。www.gofundme.com/nypff2019
全上映作品詳細と事前登録は左記オフィシャルサイトから。

■3月23日(土)11:45am~9:15pm
■3月24日(日)12:30~5:30pm
■会場:オール・ソールズ・ユニタリアン教会
 1157 Lexington Ave.
■チケット:無料
■問合せ:タナカさん contact@nypeacefilmfest.com
■詳細・参加登録:www.nypeacefilmfest.com

<プログラム>
■3月23日(土)全7作品
12:00pm以下4作品

・「コスタリカの奇跡〜積極的平和国家のつくり方」:長編ドキュメンタリー。軍事予算を社会福祉に移行し、国民の幸福度を優先する社会を実現している国の姿を描く。
・「An Unfinished Love」:恋人を残し戦地へ向かう兵士の一生を描く短編アニメ。
・「Facing Death with Wirecutter」:短編ドキュメンタリー。イラク領クルディスタン自治政府が保有する軍事組織のエンジニア兵士が、地雷駆除に奮闘する姿を描く。
・「This Is Not a Passport Photo」:短編ドキュメンタリー。カナダに亡命して来た移民を撮り続ける女性写真家を追う。
2:15pm
・「LIFE〜生きていく」:東日本大震災と原発事故の被害に遭い、今も南相馬市に住む家族を5年間かけて追った作品。米国初上映。笠井千晶監督による上映後の質疑応答あり。
4:45pm
・「The World is My Country」:ブロードウェイ俳優から戦闘機パイロットを経て、世界市民となり世界平和に貢献したギャリー・デイビスの生涯を描く。
7:00pm
・「この世界の片隅に」:日本アカデミー賞最優秀アニメーション作品賞受賞。第二次世界大戦中の広島市と呉市を舞台に、戦時下の人々の日常を描いた感動の長編アニメ。

■24日(日)核問題をテーマに全3作品
12:35pm

「How Can You Where To Go If You Do Not Know Where Have You Been」:戦争体験を孫に伝える祖母を描いた短編アニメ。
12:45pm
「The Nuns, The Priests, and The Bombs」:ウランなどが貯蔵されている国家機密施設に、反核を唱える修道女や神父が侵入に成功、国家の安全問題と反核を問う作品。
2:40pm
「Snake Dance」:核兵器の誕生について、アイルランド人作家パトリック・マーンハムが、アフリカ、米国、日本を巡り考察。音楽をパリ在住ピアニスト菅野潤が担当。


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