2024年3月15日号 Vol.465

NY日系人会ビジネスウーマンの会講演会
「ジャニーズの性加害問題を許すな」

NY日系人会(JAA)ビジネスウーマンの会は国際人権団体「ヒューマンライツ・ナウ」と協力し、3月13日(水)にJAAホールで「ジャニーズの性加害問題を許すな 日本の性的搾取の実態は?」と題した講演会を開催。多くの女性が参加し、注目度の高さが伺えた。

(左から)伊藤弁護士、津山氏、後藤教授

今回は、「ヒューマンライツ・ナウ」の副理事長で「ミモザの森法律事務所」の伊藤和子弁護士と、千葉大学大学院の後藤弘子教授を講師に迎え、モデレーターは、ジャーナリストの津山恵子氏が務めた。
 
はじめに後藤教授が性的加害、性的搾取の問題を法律の見地から解説。徐々にではあるが性犯罪規定に関する法改正、新たな法の制定などが進んでいるという。最近では、家庭や学校に居場所を見つけられない若者が特定の場所にたむろし、彼らを標的に性的加害などの犯罪に発展することが増加。刑法から変えていかなければならない、という意見も増えてきていると話す。
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続いて伊藤和子弁護士が登壇。「ジャニーズの性加害問題」の経緯を説明。日本でエンターテインメ ント業界の暗部が暴かれるとともに、ホストクラブで搾取され売春を強いられる女性や子どもなど、一般市民への性的搾取も表面化していると語る。

イギリスBBCが報じた「ジャニーズの性加害問題」以前にも被害は届けられているが、報じてこなかったメディアにも責任があると、言及。現在は、一般的にもこれらの被害に対する考え方に変化があり、一歩前進したと述べた。両氏はまた、若者たちを被害から守るため、教育も変えていかなければならないと声を揃えた。


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