2024年3月15日号 Vol.465

2つのエキシビション開催
大西ギャラリーで

大西ギャラリーでは3月14日(木)から、「2024年アジア・ウィーク・ニューヨーク」と連動した2つのエキシビションを開催する。入場無料。

同展は同時に、「伝統を守り育み未来を築く」という旗印のもと、世界に誇る日本の「KOGEI(美術工芸品)」活性化に務める非営利団体「KOGEI USA」の発足記念となる。

作・井上萬二

「エキシビション1」は3月14日(木)から22日(金)まで、「井上萬二 とデヴィッド・スタンリー・ヒューエット」を開催。

井上は白磁を追及する重要無形文化財指定(人間国宝)の陶芸家。「白磁は装飾ではなく形で表現する」という信念を貫き、一ミリの歪みも許さず、形に絶対的な完璧を求める作家だ。

ヒューエットは、1967年生まれ。30年間日本に在住し、実践を通じて伝統的な日本の芸術を支援するという生涯の使命を追求している。
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「エキシビション2」は3月14日(木)から5月24日(金)まで、「工芸とアート(KOGEI and Art)」を開催。

「KOGEI」はもともと「工芸」という言葉を翻訳するために作られた単語。独自の手法で、技術的な完璧さと洗練を有する作品を指す。

ギャラリーディレクターの大西なな氏は、他の文化には見られない工芸のユニークな性格を反映。従来の「西洋アート」と比較して、工芸の独自性を強調するために、展覧会タイトルを「KOGEI and Art」と名付けた。

作・留守玲

展示は、十四世今泉今右衛門、中川衛、大角幸枝、室瀬和美といった「人間国宝」の傑作に加え、技術を融合させた彫刻作品で国際的な名声を築きつつある若手女性二人、留守玲と今野朋子の近作なども紹介。

「エキシビション1」「エキシビション2」共に、レセプションは3月14日(木)午後5時から8時まで、要予約。

EXHIBITION I: Inoue Manji / David Stanley Hewett
■3月14日(木)~22日(金)

EXHIBITION II: KOGEI and Art
■3月14日(木)~5月24日(金) 

※レセブションは共に:3月14日(木)5-8pm(要予約)
 nana@onishigallery.com
 Tel: 212-695-8035

■会場:Onishi Gallery New York
 521 W. 26th St.
www.onishigallery.com


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