2024年3月15日号 Vol.465

年金詐欺に注意!
政府機関を装う詐欺が横行

米年金事務所(SSA=ソーシャルセキュリティー・アドミニストレーション)から3月初旬、年金詐欺注意をコミュニティーに喚起するよう、ニューヨーク日系人会(JAA)に要請が届いた。

SSAによると、2023年連邦取引委員会(FTC)に報告された年金詐欺届けは、全米で22万8282件。いずれも政府機関を装った詐欺だった。届け出た人の14%はお金を騙し取られたと苦情を申し立てており、金額にして1億2650万ドルに上った。

SSAはこれ以上被害が拡大しないよう、政府機関を名乗る電話やEメールには十分注意をするよう消費者に呼びかけている。
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以下のようなケースは、まず詐欺と疑って間違いないとSSAは話している。
▼一般によく知られた政府機関の職員を名乗っている場合
▼問題が発生している、または賞金をもらえると持ちかけてくる場合
▼今すぐ支払わなければならない、応募しなければならないなどと圧力をかけてくる場合
▼支払い方法を指定してくる場合
これらのケースに遭遇した場合、次のように対応するようSSAは呼びかけている。
▼政府機関を名乗り、ソーシャルセキュリティー番号を聞き出そうとする電話はすぐに切る
▼ギフトカードを購入したり、お金をワイヤートランスファーしたり、現金を郵送したりしない
▼年金詐欺なら、「OIG.SSA.GOV.」に、その他の詐欺は「reportfraud.ftc.gov.」にレポートする

JAAはすでに「高齢者のための防犯ガイドブック」(日本語)を作成し、ホームページで公開・ダウンロードで配布している。今一度このガイドブックの内容を確認するよう呼びかけている。

JAAのガイドブックの他、米政府機関による詐欺防止方法、注意事項は、別記ウェブサイトで閲覧、ダウンロードできる。

■ニューヨーク日系人会のウェブサイトから
 「高齢者のための防犯ガイドブック」(日本語):
http://www.agingjaa.org/
■Crime Prevention Book for Seniors(英語)
https://jaany.org/wp-content
■SSAの「Scam Awareness Tool Kit」
https://www.ssa.gov/scam/resources.html
■詐欺防止のフライヤー
https://www.ssa.gov/fraud/assets/materials
■連邦取引委員会(FTC)の消費者保護についてのウェブサイト
https://consumer.ftc.gov/features


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