2023年03月17日号 Vol.441

古楽器演奏家グループ
「ユーラシアコンソート」
教会で無料ライブ

古楽器の演奏家グループ「ユーラシアコンソート」=写真=が3月23日(木)午後、ミッドタウンウエストの聖マラキー教会で、演奏会「シルクロード、東方への旅」を開催する。コンサートは対面で行われ、入場無料、予約も不要。同時にライブ配信も行われる(詳細別記)。

ゴッサム・アーリー・ミュージック・シーン主催のミッドタウンコンサートシリーズで、毎週木曜日開催の無料演奏会。ユーラシアコンソートは今回で5回目の出演となる。


ユーラシアコンソートは、シルクロード周辺音楽をできるだけ当時の楽器や楽譜を基に再現する目的で、菅原朋子らが2013年に創設した。今回は、古代ハープの箜篌(くご)や、2021年に披露した方響(ほうきょう)に加え、五弦琵琶を初披露。正倉院に残る古楽器を復元して演奏する。

メンバーは、菅原朋子(箜篌)、オーガスト・デンハード(五弦琵琶)、レックス・ベニンカーサ(方響)、ジェイムス・如楽・シュレファー(尺八)。韓国の伝統楽器ピリ(日本の篳篥に相当)奏者ガミンが、ピリとセンファン(日本の笙に相当)を演奏する。演目は、越殿楽、賀殿、青海波、胡蝶楽など。

唐時代の音楽は中国では消滅し、現在日本の雅楽にのみ残っており、その古譜や楽器は正倉院などで見ることができる。菅原は、「ユーラシアコンソートの唐音楽は、20世紀に学者が解読した古譜や学術的資料を基に、いにしえの音楽を再現する、古く新しい音楽といえる」と話している。

■3月23日(木)1:15〜2:00pm
■会場:St. Malachy's Church 239 W. 49th St.
gemsny.org/midtown-concerts
■入場無料
■ライブ配信視聴:https://gemsny.org/midtown-live


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