2021年3月26日号 Vol.394

コロナワクチン紙面勉強会
「Q & A」
ウェビナー開催時の質疑応答から抜粋

*ウェビナーは2月25日ライブ配信され、録画映像は日本クラブのウェブサイトで視聴可能
*下記は3月24日時点のデータ。最新情報はCDCウェブサイト

Q:慢性の心臓病など基礎疾患がある81歳の父も接種すべきでしょうか。
A:CDCのガイドラインでは、お父さんはコロナ感染された場合重症化するリスクが高いので、接種をお勧めします。

Q:2回打つワクチンは、1、2回目で接種量が違うのでしょうか?
A:2回とも同じワクチンを同じ量接種します。1回目で抗体を作り、2回目で抗体数を増やすことで、重症化予防に必要な免疫力が得られます。

Q:ファイザー、モデルナのワクチンは、南アフリカ変異種に対応しますか?
A:現時点では明確なデータはありません。両社は変異種に対する有効性の治験を開始したところです。ジョンソン&ジョンソンは、57%の有効性があると報告されています。

Q:一度感染して治っていても、接種した方がいいですか?
A:感染後の抗体価によっては再感染の可能性もあるので、一度感染して治った人にもワクチンが勧められています。



Q:接種2回目の副反応がひどいと聞きます。なぜでしょうか?
A:1回目のワクチンで抗体ができているので、2回目はより強く反応すると考えられます。逆に、副反応が出ないからといって効果がないわけではありません。私(兒子医師)の場合、2度目の方が軽かったです。

Q:ワクチンの子どもへの影響、接種時期は?
A:ファイザーとモデルナが12〜18歳を対象に臨床試験中で、研究結果が夏ごろに出ると期待されています。ジョンソン&ジョンソンも間もなく12〜18歳対象の臨床試験を始めると思われます。それらの研究結果を基に、FDAが認可を検討します。

Q:ワクチンで発症を防げても、感染を防げなければ、無症状感染者と同じになり、感染を広げませんか?
A:表現として、「感染を防げない」のではなく、現時点では「感染を防ぐと明言できない」のが正しいです。今後明確なデータが出ることが期待され、現在でも一部のデータから、感染を防ぐ可能性が高いと考えられます。

※ウェビナー内容のまとめはこちら

【役立つ情報源】
CDC:www.cdc.gov
厚生労働省:www.mhlw.go.jp
こびナビ:https://covnavi.jp


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