2018年3月30日号 Vol.322

オペラ「ラ・トラヴィアータ(椿姫)」
日本の高校生も参加、共演果たす


(左から)会見に臨んだ、中島彩花里さん、坂本美羽さん、蓮沼杏珠さん


山田あつし首席指揮者が率いるフィルハーモニア・オーケストラ・オブ・ニューヨーク(PONY)は3月20日と21日、ジャズ・アット・リンカーンセンターでオペラ「ラ・トラヴィアータ(椿姫)」を公演。今回は東日本大震災で被災した高校生46人が合唱隊として参加。プロのオペラ歌手と共演を果たした。

同イベントは、音楽を通じた国際親善の促進、および国際社会を生徒に体験させる活動を展開している「プロジェクト・ハンド・イン・ハンド」の活動の一環で、今回で7度目の公演。あどけなさが残る高校生ながら、リンカーンセンターの舞台では堂々と、練習の成果を発揮した。

20日の公演前には、中島彩花里さん(ハンド・イン・ハンド・ナトリ)、坂本美羽さん(福島県立いわき光洋高校)、蓮沼杏珠さん(聖ウルスラ学院英智高校)たちが記者会見に臨んだ。本番までには数回の練習をこなしたのみ、と話す彼女たちはやや不安の表情だったが、「復興への道のりは遠いですが、頑張っているところを見せたい」と意気込みを語った。

「プロジェクト・ハンド・イン・ハンド」の宮澤政治事務局長は、「これからも継続していきたい。一人でも多くの子たちに夢を与えたい」と、抱負を述べた。


HOME