宮川一夫・生誕110周年記念
日本の偉大な撮影監督称え
JSとMoMAで25本上映
「浮草」Kyo Machiko (L), Ganjiro Nakamura (R)© 1959 KADOKAWA
「鬼の棲む館」Shintaro Katsu © 1969 KADOKAWA
ジャパン・ソサエティー(JS)が4月13日(金)から28日(土)まで、撮影監督・宮川一夫(1908~99年)の生誕110周年を記念した上映会シリーズ「宮川一夫:日本の偉大な撮影監督」を開催する。ニューヨーク近代美術館(MoMA)との共催で、上映作品本数は両館合計25本。
JSでのオープニング上映は4月13日(金)。宮川が小津安二郎監督と組んだ唯一の作品「浮草」(1959年)新4Kリマスター版が上映される。宮川の長男・宮川一郎氏と、長年宮川の撮影助手を務めた宮島正弘氏が、上映前舞台挨拶をする予定。
翌14日(土)午後3時からは、この二人を招き特別トーク「撮影監督・宮川一夫」も開かれる。司会は大阪芸術大学で宮川一夫の下で学んだ、現ロチェスター大学近代言語文化学部日本文化・映像文化学教授のジョアン・ベルナルディ博士。シリーズの映画チケット購入者を対象にした無料トーク。先着順、約60分。
MoMAでのオープニングは、4月12日(木)。同じく「浮草」新4Kリマスター版。4月29日(日)まで、「越前竹人形」(1963年)、「手をつなぐ子等」(1948年)ほか、JSでも上映する作品も加え全12作品を上映する。
このJSでの宮川一夫シリーズ開催前にも、いくつか関連上映会がある。4月6日(金)から12日(木)は、フィルムフォーラムで溝口健二監督の「山椒大夫」と「近松物語」の新4Kリマスター版が上映されるほか、JSでもマンスリークラシック上映会で、4月6日(金)溝口健二監督の「雨月物語」新4Kリマスター版を上映する。
【JSでの上映日程】全作品英語字幕つき
●4月13日(金)
7:00pm「浮草」監督・小津安二郎
●4月14日(土)
4:30pm「羅生門」監督・黒澤明
7:00pm「無法松の一生」監督・稲垣浩
●4月17日(火)
7:00pm「ある殺し屋」監督・森一生
●4月20日(金)
7:00pm「座頭市千両首」監督・池広一夫
●4月21日(土)
2:00pm「東京オリンピック」監督・市川崑
6:00pm「鬼の棲む館」監督・三隅研次
8:30pm「刺青」監督・増村保造
●4月28日(土)
2:00pm「赤線地帯」監督・溝口健二
4:30pm「鍵」監督・市川崑
7:00pm「はなれ瞽女おりん」監督・篠田正浩
講演会「撮影監督・宮川一夫」
●4月14日(土)3:00pm
シリーズ中の映画チケット購入者対象に限り
無料、入場は先着順
●会場:Japan Society 333 E. 47th St.
●チケット:一般$13、シニア/学生$10、会員$9
※4月13日「浮草」一般$17、シニア/学生$14、会員$13
※シリーズ3作品を同時に購入すると1枚につき$2引
●TEL: 212-715-1258
●www.japansociety.org
★MoMA www.moma.org
★Film Forum filmforum.org
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2018年3月30日号 Vol.322