2024年4月12日号 Vol.467

日本の茶文化と中国の建築家がコラボ
空間デザイン「東風床」

谷口恵子とタンジェント・エッセイズによるコラボレーション空間デザインプロジェクト「東風床(Kochidoko)」が、ローワーイーストサイドのアートスペース、バンジースペースで4月28日(日)まで開催されている。

谷口恵子は、ニューヨークを拠点とする「お茶」のパフォーマー。抹茶や、アジアのお茶文化に関する執筆を手掛けるほか、茶道のパフォーマンスを中心に活動している。

2019年に来米し、23年プラットインスティテュート大学院アートマネジメント学修士課程を修了。伝統文化の発展について学び、自身の茶道活動に反映している。コミュニティーイベントでの茶道パフォーマンスや、抹茶ポップアップショップのデザインも手掛けている。

今回のプロジェクト「東風床」でも、開催期間中の木曜日と日曜日、茶道パフォーマンスを行っている=写真=。要予約。詳細別記。
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谷口とコラボするタンジェントエッセイズは、5人の中国人建築家による、建築に関する出版プラットフォームだ。

会場のバンジースペースは、2021年創設のアートスペース。中国人オーナーのキュレーションによる、希少なアート評論やアート研究本を扱い、展示スペースを含め、アーティストのリサーチスペースとなっている。

タイトルの一部「東風(Kochi)」は、菅原道真の俳句に由来する。道真が故郷を懐かしみ、春の到来を待ち望んだことに想いを馳せ、日本と中国のアーティストのコラボレーションにより、春風の如く友好的かつクリエーティブな空間とパフォーマンスを創り出したいとの思いから、このプロジェクトは始まった。

そうして出来た茶室がこの「東風床」。制作過程を表現したインスタレーションや、日本映画のビデオが同時展示される。

■4月28日(日)まで
■会場:Bungee Space
 13 Stanton St.
https://3ssstudios.com
■谷口恵子のお茶パフォーマンス:$25(要予約)
https://form.jotform.com/drinkmoretea365/-kochidoko-reservation-form


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