2019年5月17日号 Vol.349

フジコ・ヘミング、リサイタル
7月、カーネギーで2公演
リスト「ラ・カンパネラ」他

フジコ・ヘミング


ピアニスト、フジコ・ヘミング=写真=のリサイタルが7月25日(木)と27日(土)の2日間、カーネギーホールで開催される。演目は、ショパン、モーツアルト、リスト「ラ・カンパネラ」他。
ヘミングは、ピアニスト大月投網子と、ロシア系スウェーデン人の画家・建築家の父の間にベルリンで生まれた。5歳で日本に帰国。母にピアノを教わり、17歳でコンサートデビューを果たした。東京芸術大学を卒業後、日本フィルなどと共演。30歳でドイツに留学、その間聴力を失うアクシデントに遭遇するが、ストックホルムで耳の治療を受けながらピアノ教師と演奏活動を行った。
日本での知名度が上がったのは、1999年に放送されたNHKのドキュメンタリー番組がきっかけで、大反響を起こした。デビューCD「奇蹟のカンパネラ」が200万枚を売り上げるというクラシック界異例の大ヒットになった。日本ゴールドディスク大賞、クラシック・アルバム・オブ・ザ・イヤー他を受賞している。大の動物好きで、ドイツにはヘミングの名前を冠した動物保護団体もある。
レナード・バーンスタイン、チェルカウスキーなどクラシック界の権威にその才能を認められ支持されてきた。2016年、NYの国連本部で日本国連加盟60周年記念の文化事業で演奏。イタリアン・ナショナル・オーケストラやモスクワ・フィルハーモニックなど、世界中の名門オーケストラと共演。また2018年、日本でフジコのプライベートを綴った初のドキュメンタリー映画「フジコ・ヘミングの時間」(監督:小松荘一良)が上映された。

■7月25日(木)・27日(土)8:00pm
■会場:Weil Recital Hall
 @ Carnegie Hall
 881 Seventh Ave.
■Tel: 212-247-7800
■$40
www.carnegiehall.org



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