2019年5月17日号 Vol.349

国、文化、言葉を超えて
共感しあえる「花の歓び」
野口勝宏・写真展

野口勝宏


福島在住の写真家・野口勝宏の個展が、5月23日(木)から30日(木)まで、日本クラブ内日本ギャラリーで開催される。野口は、ニコン・フォトコンテスト(2014〜15年)写真部門で、日本人として初のグランプリを受賞した写真家だ。
野口は1959年福島県猪苗代町生まれ。「福島の花」は、2012年オランダ国際園芸博「フロリアード」日本政府館で紹介され、14〜16年の福島県観光キャンペーン「福が満開、福のしま。」では、JR東日本のメインイメージに採用された。
16年5月就航の全日空特別塗装機「東北フラワージェット」(ボーイング737-800)の機体を、東北の花作品でデザインしている。
東日本大震災で、自然の猛威を目の当たりにした野口。当時の混沌とした不安を癒したのが、かつて見過ごしてきた身近な「福島の花」だった。作品の中の花は、見る人の記憶の中で咲く花へとリンクし、忘れかけていた懐かしさを呼び起こす。
国や文化、言葉の違い、立場の違いを超え、共感しあえる「花の歓び」を、少しでも多くの方に感じてほしいとの思いで、野口は写真を撮り続けている。

■5月23日(木)~30日(木)
■会場:日本ギャラリー(日本クラブ7階)
 145 W. 57th St.
■入場無料
■問合せ:TEL: 212-581-2223
 info@nipponclub.org
www.nipponclub.org


HOME