2019年5月17日号 Vol.349

第６回イサム・ノグチ賞
「コム・デ・ギャルソン」の川久保玲さんへ

川久保玲

彫刻家イサム・ノグチの名を冠した「ノグチ美術館」を管理運営するイサム・ノグチ財団は5月2日(木)、イサム・ノグチ・アワード受賞者の表彰式を同美術館で開催した。同アワードは、彫刻作品やインテリア、庭園デザインなどを手掛けたノグチと共通する革新性や国際性、日米交流の意識を持つアーティストへ贈られる。6回目の今年は、ファッションデザイナーで「コム・デ・ギャルソン」創業者の川久保玲(かわくぼ・れい)=写真=氏が受賞した。
黒の上下、黒いスニーカー、ゴールドのジャケットで会場入りした川久保氏。表彰式では「レッド・キューブ(受賞者へ贈られるノグチが手がけたパブリックアートのミニチュア)」を受け、「芸術家でもない私が賞を頂き、大変光栄に思っております」と謝意を表した。
1969年「コム・デ・ギャルソン」創業。82年、パリコレで発表した黒服が「黒の衝撃」と形容されて以来、前衛的な服作りで影響を与えてきた。2017年にはメトロポリタン美術館で川久保氏の個展が開催された。

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