2020年6月5日号 Vol.375

NY市、フェーズ1から再開へ
6月8日から
ビジネス再開後もマスク着用奨励



アンドリュー・クオモNY州知事は5月29日(金)の定例記者会見で、NY市が6月8日から「フェーズ1」に移行できる見通しであることを発表。同時に、すでに「フェーズ1」での再開を許可していた地域の中から、新たに5つの地域が「フェーズ2」に移行できると発表した(図①)。これにより「フェーズ2」の地域では、オフィスベースの職場、ヘアサロン、理髪店、小売店、自動車関連(リース、レンタル、販売)などが営業できるようになった。

一方、「フェーズ2」に移行しても、大型モールや大規模な集会、ジム、フィットネスセンター、カジノなどのゲーム施設、映画館(ドライブインを除く)、遊園地や動物園、アーケードなど屋内外全てのアミューズメント施設は引き続き営業不可となっている。

NY州が定めたビジネス再開プラン「ムービング・ニューヨーク・フォワード」における4つのステップ「フェーズ」間の間隔は、それぞれ2週間。NY市が予定通り6月8日から「フェーズ1」に移行した場合、「フェーズ2」に移行できるのは最短で6月22日。伸びた髪をサロンでカットできるのは6月22日以降、レストランで食事を楽しむことができるのは、さらに2週間後の「フェーズ3」、7月6日以降ということになる。

NY市の再開についてクオモ州知事は、「他の地域よりも複雑である」とし、再開条件を満たすためには引き続き市民の努力と協力が不可欠であり、「(再開は)それぞれの行動次第である」と述べた。

第1段階(フェーズ1)
●建設業 ●製造業 ●卸売業 ●一部の小売業 
●農業  ●林業  ●水産業

第2段階(フェーズ2)※5月28日に一部業種変更
●オフィスベースの職場 ●不動産 ●小売業 
●自動車(販売 / リース / レンタル)
●商業ビルマネージメント ●ヘアサロン、理髪店

第3段階(フェーズ3)
●レストラン ●飲食サービス ●ホテル

第4段階(フェーズ4)
●芸術 ●エンターテーメント ●レクリエーション
●教育


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