2018年6月15日号 Vol.327

展示「江戸からの豆おもちゃ」
粋な小玩具70点以上

「江戸からの豆おもちゃ」


日本クラブが展示会「江戸からの豆おもちゃ」を、同クラブ内日本ギャラリーで、6月28日(木)から7月25日(水)まで主催・開催する(閲覧無料)。6月30日(土)には、おもちゃ制作ワークショップも開催される(有料)。
展示会では、江戸末期から続く浅草仲見世通りの老舗「助六」が厳選した、江戸っ子の粋な小玩具70点以上が展示される。長屋という、当時の庶民の居住空間にもマッチする、精巧で小さな玩具ばかりだ。
精巧な伝統手技と、小さなものを慈しむ日本人の心を紹介する。会場には虫眼鏡を準備し、来場者に作品の細部まで楽しんでもらう趣向。
公文教育研究会「子ども文化史料」からも、7点の浮世絵のレプリカが展示される他、和紙造形作家・松山祐子が江戸の花文化を紹介する。江戸時代に品種改良され受け継がれてきた代表的な花を展示する。その他、吉徳コレクションから十二支の羽子板、鷲見氏(すみし) 代々コレクションから、江戸町火消の心意気を表現した火事袢纏も展示。
同展は、在ニューヨーク日本国総領事館、国際交流基金日本文化センターの協力を得て、「助六」五代目店主の木村吉隆氏と、博報堂クリエイティブディレクター・仕覆作家の山田英幸氏が監修。キュレーションを林祥子氏が務める。

ワークショップ
「とんだりはねたり」
助六豆おもちゃ制作


幅・高さ30ミリ、奥行き55ミリの人形を作る。顔描きから色塗り、竹と糸での仕掛け作りを学ぶ。講師は、「助六」六代目店主・木村光良氏。浅草の話を交えながらの楽しいワークショップ。
顔描きは、歌舞伎隈取の見本の中から各自が選び、細筆で練習してから本番に挑む。竹と糸で助六が宙返りをし、着地するという仕掛けの人形。被っていた笠が飛び、ハンサムな「助六さん」の顔が拝める。

■6月28日(木)~7月25日(水)
 日曜休館
■会場:日本ギャラリー
 145 W. 57th St.
■入場無料
■TEL: 212-581-2223
info@nipponclub.org
www.nipponclub.org


★ワークショップ
「とんだりはねたり」
助六豆おもちゃ制作 
■6月30日(土)1:30~3:30pm
■一般$35、会員$30(材料費込み)



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