2018年6月29日号 Vol.328

写真展「We Live in Harlem」
盛況の内に閉幕

写真展

写真展
フランコ・ザ・グレイト氏

写真展
ジャズ・セッションで

写真展
若生氏へメッセージを残す来場者たち


ハーレムに住む人々の優しさと力強さを感じる若生靖夫氏の写真展「We Live in Harlem」が、6月14日から27日までハーレムの「ドゥワイヤー・カルチュラル・センター」で開催された。26日に行われたクロージングレセプションには、写真家のみならずダンサー、ミュージシャンなど、様々なアーティストが参加。ハーレムを愛する多くの人々が集った。

オープニングレセプションに続き、再びフランコ・ザ・グレイト氏が登壇。若生氏の写真がハーレムのコミュニティーにもたらした多大な影響に対して感謝を表明。同写真展の開催に奔走した若生氏の長女、石橋円佳(まどか)さんは「父が願っていたこの写真展を実現できたのは皆様のお陰です」と改めて挨拶。写真展に参加できなかった若生氏の言葉も、ビデオメッセージとして紹介された。

スピーチ後、元ライオネルハンプトンのオーケストラで演奏をしていたピアニストの三上クニ氏、ハーレムに生まれ育った歌手のガニヤ・グリーン氏、ベースのアレックス・レイン氏によるジャズ・セッションも開催。参加者は軽快な音楽を聞きながら、それぞれの時間を過ごした。

まどかさんは「父からハーレムの話は聞いていましたが、実際にハーレムに来て、人々と目を合わせ、顔をみて、言葉を交わすことによって、父との距離が近くなれたと感じています」とコメント。

会場に設置された「メッセージ・ボックス」には、延べ300名近くの参加者たちから若生氏へのメッセージが残されていた。(梨乃)


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