2022年7月22日号 Vol.426

アヤ・オガワ作・演出
「The Nosebleed-鼻血」
リンカーンセンターで

THE NOSEBLEED, Photo by Julieta Cervantes

ニューヨーク在住の日本人劇作家/演出家・アヤ・オガワ作の現代演劇「The Nosebleed―鼻血」が、リンカーンセンター内の劇場で、7月16日(土)から始まり、8月28日(日)まで上演される。

この作品は、オガワが相容れなかった生前の父親と自分との関係を、父親の他界後に見つめ直す自伝的な演劇作品だ。2019年パブリックシアターのアンダー・ザ・レーダー・フェスティバルで、ワーク・イン・プログレス公演として発表され好評を得ており、昨年秋にはジャパン・ソサエティー(JS)で完成版が上演された。



「移民としてアメリカで育った自分の経験、父との乗り越えられない世代的なギャップを振り返りながら、今、親となった自分にとっての日本と、アメリカ生まれの自分の子供たちにとっての日本の違いを理解解析するジャーニーだった」とオガワは話す。

不可解で不条理、かつコミカルなストーリーの中で、自身と父親の関係、「昭和のおやじ」世代との激しいカルチャーギャップとジェネレーションギャップを浮き彫りにする作品だ。ダークなユーモアにあふれながらも、最後は「人間は誰でも失敗することもある」という優しい結論に心が癒やされる作品。

オガワ自身も出演している。他に出演はサオリ・ツカダ、アシル・リー、ドレー・キャンベル、カイリー・ターナー、クリス・マンレー。

■7月16日(土)〜8月28日(日)
■会場:Claire Tow Theater at Lincoln Center
 150 W. 65th St.
 (bet. Broadway & Amsterdam Ave.)
■$30 
■上演時間70分(休憩無し)
https://www.lct.org/shows/nosebleed


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