2018年7月27日号 Vol.330

福島県の高校生3人訪米
被災地復興の発表会

福島県の高校生3人訪米
(左から)甚野教授、五十嵐さん、林さん、渡辺さん


福島県二本松市出身の歴史学者・朝河貫一博士の没後70年に当たる今年、市の顕彰事業として海外研修をする高校生が3人選ばれ、7月26日(木)から8月1日(水)までアメリカを訪問する。
7月30日(月)、3人による滞在体験と、被災地の復興に関する発表会が、ニューヨーク日系人会で行われる。誰でも無料で参加できるので、3人の高校生を応援に来てほしいと、日系人会が呼びかけている。
来米する3人はいずれも高校2年生の五十嵐由樹さん(福島高校、二本松市在住)、林帆夏さん(福島高校、福島市在住)、渡辺拓真さん(あさか開成高校、郡山市在住)。国際理解をテーマにした中・高校生による優れた論文を称える「朝河貫一賞」の歴代の最優秀、優秀賞受賞者だ。
福島県教育委員会の推薦を受け、朝河貫一博士顕彰協会が3人を選んだ。今回の海外研修も、県教委と福島民報社の協力を得て、同協会が主催。引率するのは、朝河博士の研究者・早稲田大文学学術院の甚野尚志教授(福島市出身)だ。
一行は、朝河博士が研究に打ち込んだイエール大学(コネティカット州)や、ダートマス大学(ニューハンプシャー州)を訪れるほか、現地の学生や日系人らと交流する。東日本大震災と福島第一原発事故から7年、被災地である福島県の正確な現状を海外に向けて発信するのも、今回の訪米の一つの目的だ。
7月26日の発表会では、甚野教授が「東日本大震災、原発事故からの復興の歩みについて」と題して発表を行う。生徒3人の共通テーマは「復興の歩みと福島の現状」。その上で、林帆夏さんは「スポーツ」、五十嵐由樹さんは「農産物」、渡邊拓真さんは「支援への感謝、自然環境」と、3人がそれぞれ異なる観点から発表する。

■7月30日(月)6:00〜8:00pm
■会場:NY日系人会
 49 W. 45th St., 11th Fl.
■参加費無料
 ※発表後、軽食・交流会
■問合せ:日系人会
 TEL: 212-840-6942
 info@jaany.org


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