2020年8月7日号 Vol.379

世界の多様なダンス文化を紹介
今年はオンラインで開催
「バッテリー・ダンス・フェスティバル」


バッテリー・ダンス・カンパニーが主催する夏のダンス公演「バッテリー・ダンス・フェスティバル」が、8月14日(金)から22日(土)まで行われる。39回目を迎える今年はコロナ禍のため、オンラインでの開催だ。中東、アフリカ、ヨーロッパ、日本、北米など19ヵ国から52のパフォーマンスが配信される。視聴無料。

初日のテーマは「ダンスにおける黒人の叫び(Black Voices in Dance​​.)」。世界的な運動に発展した「ブラック・ライブズ・マター(黒人の命も大切だ)」に連動させ、黒人ダンサーが活躍する3団体と、一人のダンサーに焦点を絞る。


「Black Voices in Dance」からカンパニー「D」

15日は、「インドの独立記念日(India Independence Day)」と題し、インドのダンスを紹介。ケララ州北部に伝わる祭り「テイヤム」、ミルナードゥ州発祥の古典舞踊「バラタナティヤム」、ミュージカル映画「ボリウッド」、現代的なコンテンポラリーダンスなど、インドの多様なダンス文化に光をあてる。


「India Independence Day」から「Aakash Odedra Company」

16日は、「中東(From The Middle East)」を特集。クルド人自治区のクルディスタン地域、パレスチナ、レバノンなどから才能溢れるダンサーを紹介する。29歳で死亡した国際的に有名なパレスチナのダンサーで、活動家でもあったアイマン・サフィア=写真=を捉えたフィルムも上映される。


Ayman Safiah

17日は、「ヨーロッパと日本(From Europe & Japan)」がテーマ。舞踏ダンサーで振付家、ディレクターの我妻恵美子(あがつま・えみこ)が登場する。現在、台北で活動する我妻は、2020年、タイペイ・アーチスト・ビレッジで、招聘アーチストに選ばれている。


「From Europe & Japan」から我妻恵美子

18日は、「女性の選挙権100周年(Women's Right to Vote Centennial)」 と題し、女性振付家やダンサーを特集。1920年8月26日、アメリカで性別を理由に投票権を否定することを禁じた条例「アメリカ合衆国憲法修正第19条」が承認されたことを祝したもの。また、今年5月4日に死去したアメリカのダンサーで振付家のジーン・アードマンの作品も紹介する。


「Women's Right to Vote Centennial」から「RGWW」

その他、アフリカ、北アメリカなどの地域に加え、過去の作品やニューヨークを拠点に活動するカンパニーなどをフィーチャー。リアルな臨場感は味わえないものの、自宅で一流ダンサーによるパフォーマンスが堪能できる機会となる。

■8月20日(木)まで
■会場: Four FreedBattery Dance Festival
Battery Dance Festival
※時間は全日程7:00pm〜8:00pm
■8月14日(金)Black Voices in Dance
■8月15日(土)From India
■8月16日(日)From the Middle East including Ayman Safiah Memorial Tribute
■8月17日(月)From Europe & Japan
■8月18日(火)Celebrating the Centennial of U.S. Women's Right to Vote
■8月19日(水)From Africa
■8月20日(木)From North America
■8月21日(金)From Battery Dance and its Resilient Festival
■8月22日(土)From NYC with Love and Hope
■視聴無料 ■www.batterydance.org



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