2019年8月6日号 Vol.355

ダンボ地区に新スポット
食と文化を「ひとつ屋根の下」で
「タイムアウト・マーケット」


ニューヨークのベーグルとは異なるエルサレム・ベーグル Photos by Kanako Miyamoto/Cue Travel


「アイス&バイス」の季節限定「ポーキー」


世界各地で活動するグローバルメディア「タイムアウト・グループ」が今年5月31日、ブルックリンのダンボ地区、ブルックリン・ブリッジ・パークに「タイムアウト・マーケット・ニューヨーク・エンパイア・ストア」をオープンした。
1階と5階をあわせて2万 4000スクエアフィートという巨大なスペースには、21の飲食店、3つのバーに加え、料理のデモンストレーションを行うスペース、ステージなどがある。雑誌「タイムアウト・ニューヨーク」の編集者によってキュレーションされ、ニューヨークの食と文化を「ひとつ屋根の下」で体験できる新スポットだ。
2014年、ポルトガルのリスボンに「タイムアウト・マーケット」第1号店が誕生。現在までにアメリカで、ニューヨーク、マイアミ、ボストンがオープン。さらに今年はシカゴ(アメリカ)とモントリオール(カナダ)、2020年はドバイ(アラブ首長国連邦)、2021年はロンドン(イギリス)、2022年はプラハ(チェコ共和国)でオープンが予定されている。

人種の数だけ料理があると言われるニューヨークだけあり、ベンダーの種類は豊富。
まず注目したのは、エルサレム・ベーグルを販売する「ブレッズ・ベーグリー(Breads Bagelry)」。基本的にベーグルは焼く前に茹でるのだが、エルサレム・ベーグルは茹でない。形は丸いドーナツ型ではなく細長く、食感は一般的なベーグルとは異なり柔らかい。スモークサーモンや、チュニジア産のツナを挟んだサンドイッチ、ピザ風ベーグルなど、ニューヨークのベーグルに飽きた人は、ぜひトライして欲しい。

「アイス&バイス(Ice & Vice)」は、ローワーイーストでオープンし、現在はニューヨークで4店舗を構える風変わりなフレーバーが特徴のクラフト・アイスクリーム店。季節限定の「ポーキー(Pokey)」は、スーパーフルーツとして注目される「プリックリーペア」(サボテンの実)とメレンゲをミックスしたもの。色鮮やかで見た目も可愛い。

その他、クッキーを焼かずに生地をスイーツにした「ドゥ(Dö)」、トロピカル・フルーツを使ったジュースとスムージー専門店「ロコ・ココ(Loco Coco)」、シーフードが美味しいタイ料理「フィッシュ・チークス(Fish Cheeks)」、ラーメンでは「ミスター・タカ(Mr. Taka)」、日本食の「別荘(Bessou)」などが出店している。

週末は混み合うため、平日の午後2時から4時半が狙い目。地下鉄の最寄り駅から徒歩10分程度だが、この季節、ブルックリン橋を歩いて渡るもよし、フェリーに乗るのも爽快だ。(情報提供:宮本加奈子CUEトラベル)

Time Out Market New York Empire Stores
■55 Water St., Brooklyn
■Tel:917-810-4855
www.timeoutmarket.com/newyork
■営業時間
○日〜木:8:00am〜11:00pm
○金・土:8:00am〜12:00am


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