2019年8月6日号 Vol.355

阪上眞澄・個展
コンテンポラリー・アートとしての「書」




コンテンポラリー・アーティスト阪上眞澄(さかがみ・ますみ)=写真=の個展が、9月10日(火)から11月12日(火)まで、日本庭園があることで知られるハモンド博物館(ニューヨーク州ノースセーレム)で開催される。オープニングパーティーは9月14日(土)。
阪上は近年、日本の書道のラインをベースにした作品を発表している。今年5月には、チェルシーのウォルター・ウィカイザー画廊で個展を開き、7月には日本のアジア福岡美術館で作品を展示した。ハモンド博物館終了後、11月から奈良の喜多美術館でも個展を開く。
自分の作品について阪上は、「今まで見たことがない不思議なものを見せたい。最高の和墨を使い、また伝統的な書道の技法は使うけれど、まったくそれを感じさせない作品をといつも思っています。表現が難しい女性として隠してきた感情や憤り、それを超えた愛を作品に載せて発表しています」と話す。
阪上は奈良県生まれ。奈良教育大学で特別教員養成課程(特別書道)を修了。奈良県立の高校で芸術課程の書道科教諭として20年近く勤務。日展ほかで受賞多数。その後、活動の拠点をニューヨークに移す。
現在、ニューヨーク育英学園NJ校やフレンズアカデミー校で、担任教諭や書写教諭として働きながら、アーティストとして作品を発表している。

■9月10日(火)~11月12日(火)
■会場:Hammond Museum &
 Japanese Stroll Garden
 28 Deveau Rd., North Salem, NY
■TEL: 914-669-5033
www.hammondmuseum.org
★阪上眞澄HP:masumisakagami.com


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