2018年8月10日号 Vol.331

朝河博士没後70年海外研修で
福島の高校生3人来米

福島の高校生3人来米
(左から)竹田副会長、甚野教授、林さん、五十嵐さん、渡邊さん、ポーツ副会長、藤田会長


福島県二本松市出身の歴史学者で、元イェール大学教授の朝河貫一博士没後70年に合わせた顕彰事業で、福島県下に通う高校生3人が海外研修「朝河貫一博士を訪ねての北米の旅」でニューヨークを訪問。7月30日(月)に日系人会で、震災から復興途上にある福島の今を報告する発表会を開催した。
今回来米したのは、県立福島高校2年の五十嵐由樹さん、林帆夏さん、あさか開成高2年の渡邊拓真さん。彼らは中・高校生の優れた国際理解に関する論文を讃える「朝河貫一賞」の歴代の最優秀、優秀賞受賞者で、県教委の推薦を受けた朝河貫一博士顕彰協会が選んだ。
朝河博士を長年研究している早稲田大文学学術院の甚野尚志教授(福島市出身)が引率。福島民報社編集局整理部の石井賢二副部長が取材で同行。一行はイエール大やダートマス大を訪れ、現地の学生や日系人らと交流した。
発表会ではまず日系人会の竹田勝男副会長、スキ・テラダ・ポーツ副会長が歓迎の挨拶を述べた。続いてNY福島県人会の藤田小夜子会長が、「アメリカで見たこと、感じたことを日本と比較しつつ、グローバルな観点から世界を見ることができるよう頑張って欲しい」と激励を贈った。
発表会では、林帆夏さんが「スポーツに焦点を当てて」、五十嵐由樹さんが、「農産物に焦点を当てて」、渡邊拓真さんが「支援への感謝、自然環境に焦点を当てて」のテーマで、福島の現状報告及びPRを行った。それぞれスライドを交え英語で発表。初々しさの中にも自信が溢れたプレゼンテーションが印象的だった。
会の後は、ささやかな交流会を開催。高校生らもしばしの会話を楽しんだ。


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